更新日:2023年1月1日

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No.529「ちょっとくらい?」

先日、娘に頼まれ、一緒に車で買い物に行きました。

お店に着くと、日曜日ということもあり、空いている駐車場が見当たらずに、しばらく駐車場内をぐるぐる回りましたが、止めることができません。イライラしていたそのとき、車いすマークの区画が開いていることに気付きました。そんなに長い時間いるわけでもないし、ちょっとくらいなら…と思い、車を止めようとしたときです。娘が「お父さん、ここに止めたらだめだよ」と言うのです。わたしは「短い時間だからいいんじゃないの?」と言ったのですが、娘は、他の所を探そうと言うのです。わたしは、そんなに使われることもないだろうし…と思いながらも、車を動かしましたが、空いている所が見つかりませんでした。

わたしが「止めたらいけないのは分かるけど、ちょっとだから、さっきの所に止めようよ」と言うと、娘は「わたしもこの前、ちょっとくらいなら…と思って自転車をスーパーの前に止めたの。点字ブロックがすぐ近くにあったけど、時間のかからない買い物だったし、駐輪場が少し離れていたから…。それに、同じ所に止めている人だっていたんだよ。だけど、わたしはできるだけ急いで戻ったんだ。そうしたら、白状を使っている人が点字ブロックの上を歩いて来ていたの。もし、戻ってくるのがもう少し遅かったらと思うと、すごく怖かった」と話したのです。

わたしは「ちょっとくらい」「そんなに使われることもないだろう」「みんながしているから」という考えに疑問を感じなかったことを、娘の話を聴いて気付いたのでした。優先駐車場や点字ブロックなどは、必要な人がいるからその場所にあるのです。だからこそ、必要な人がきちんと使えるように環境を整えておくことが大切であり、それは当たり前のことであると改めて感じたのでした。キッピィ

 

相手の立場に立って考えることの大切さは多くの人が感じています。しかし、ふとしたときに自己中心的な考え方が芽を出すことがあります。「わたし」がどう行動するかが問われているのです。

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電話番号:(097)537-5651

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