更新日:2020年8月17日

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No.501「思いを行動に」 

 
夫と二人で、地域ふれあいサロンに参加しました。この会は、初めに教養講座が恒例となっていて、今回も公民館の人から人権の話がありました。内容は、「登録型本人通知制度」についてでした。この制度は、個人情報の保護や身元調査を未然に防ぐためのもので、大分市では多くの人が登録しているとのことでした。わたしは、結婚や就職の際に未だに身元調査が行われていることを聞いて驚きましたが、わたしたちは調べられても困らないし、登録する必要はないかなと思っていました。
家に帰って夕食後、夫が「本人通知制度のことだけど、一緒に登録しないか」と言ってきたのです。自分たちにはあまり関係ないのに、どうして登録するのかと聞くと夫は、「実は、今でも後悔していることがあってね…」と語り始めたのです。黙って聞くわたしに、「若い頃、職場で嫌がらせを受けている後輩がいてね。気になってはいたけれど、何となくそのままにしてしまったんだ。でもその時、嫌がらせをしている人に『おかしい』と訴えた同僚が何人かいてね。その後、嫌がらせはなくなったんだ。その同僚たちは『わたしには関係ないから』ではなくて、声を上げた。わたしは最後まで何もしなかった…。今日の話で聞いた身元調査も、やっぱり『おかしい』ことだよ。本人通知制度に登録する人が増えていけば、身元調査をなくすことができる…そして、それは差別をなくすことにつながっていくと思う。だから、今度は自分にできることをする。制度に登録する」と言ったのです。
歳を重ねてなお自分の生き方を見つめなおす夫を誇らしく感じました。わたしも登録します。そして、この制度を身近な人にも知らせようと思いました。

 nabi

差別を許さない、という気持ちを行動に移せる市民が増えることは、差別のない大分市、みんなが暮らしやすい大分市を築いていくことにもつながります。

 

※身元調査につながる住民票の写し等の不正取得を防ぐための「登録型本人通知制度」は、市民課や各支所の窓口等で手続きができます。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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