更新日:2019年7月16日

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No.488「暮らしの中で…」

先日、わたしは友人とレストランで食事をしました。食事をしていると、レストランの入口で、犬を連れた客が店員と何かを話しているのが見えました。きっと店員が犬の入店をお断りしているのだと思いました。しかし、店員はその客の肘に手を添え、犬も一緒に席へ誘導したのです。
友人に「ここはペット同伴では入れない店だったわよね。わたし以前、断られたことがあったもの。どうしてあの人だけ犬を連れて入ったの?何か納得がいかないわ」と小声で言いました。
それを聞いた友人は「ペットじゃなくて、盲導犬じゃないのかな」と言ったのです。
「盲導犬もペットだよね」とわたしは反論しました。
ところが、友人は「それは違うと思うわ。わたしも以前はあなたと同じように思っていたの。でもある出来事で気付いたの」と言い、その時のことを話し始めました。
「わたしがバスに乗っていたら、大きな盲導犬を連れた客が乗って来たの。すると、乗客の一人が『なんで犬を乗せるんだ』と運転手に不満を漏らしたの。運転手は『その犬は、盲導犬です。ペットではありませんよ。盲導犬は、こちらの方の大切な眼なんじゃないですかね…』と投げ掛けたの。運転手の言葉で不満を漏らした乗客も気づいたようだったわ。もちろん、わたしも」と友人は言いました。
友人の話にわたしは、はっ…としました。わたしは眼鏡を掛けています。もし「その眼鏡を外して入店してください」って言われたらと考えると…。自分の考え方が間違っていたことに気が付きました。
盲導犬も眼鏡も、欠かせない生活の一部です。知ろうとすること、気付こうとすることで、自分もみんなも豊かな生き方ができるのだと思いました。nabi

わたしたちは、さまざまな人との出会いやそこで得られる体験で想像力が身に付いていきます。相手の思いを自分のこととして感じられるようになれば、また違う見方ができていくのではないでしょうか。

※2016年4月に「障害者差別解消法」が施行されています。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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