更新日:2021年5月15日

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No.510「差別をなくすのは誰?」

わたしは、4月から地区人権教育推進協議会(以下「人権協」)の評議員になりました。人権協については、年に数回配付される会報で何となく知ってはいましたが、「何だか難しそう。子どももいるし、仕事もあるから…」という思いが先に立ち、あまり気が進みませんでした。
後日、人権協の会議に出席すると最初に「差別をなくすのは誰?」という演題で研修が行われました。現在もなおさまざまな差別があり、苦しんでいる人がいることを知り、差別を身近に感じていなかったわたしはとても驚きました。その後の協議では「講演会や講座などへ、若い世代の参加者を増やしていきたい」といった意見が出され、それぞれの団体でもっと多くの人に人権協の活動を知ってもらう取り組みを進めていくことになりました。
「みんなすごいな…。やっぱり、わたしには何もできない。この役は無理だ…」という思いを強くし、帰ろうと席を立ったときのことでした。隣の人から「お疲れさまでした。初めての参加だったんですよね」と声を掛けられたのです。その人に、わたしの正直な気持ちを伝えると、「分かりますよ。わたしも最初は『何かしないといけない』って、焦りましたから。ここにいるみなさんは、この地域の企業や学校、社会教育関係団体の代表者ばかりですからね」と言い、「でも、そんなに難しく考えないで、今日の研修で学んだこと、感じたことをまずは身近な人に伝えればいいんですよ。『差別は許せない』『人権は大切だ』そんな思いは、人から人へと広がっていくんです。参加したみんなが誰かに伝えれば、きっと大きな力になると思いませんか。一緒に頑張りましょう」と続けました。
「それならわたしにもできる。まずは家族に伝えよう」という気持ちが湧いてきました。nabi1

 

一人ひとりの一歩が差別の解消へとつながっていくのです。

 

※地区人権教育(尊重)推進協議会は、部落差別をはじめあらゆる差別を解消するために、人権尊重の精神を暮らしの中に生かしていく行動力を身に付けた地域住民の育成に努め、明るく住みよい地域づくりを目的として設立したものです。

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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