更新日:2021年1月15日

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No.506「思いを伝えあうことで」

これは、わたしが転勤したときの話です。新しい上司のカイさん(仮名)に社内を回りながら仕事の説明を受けました。回り終えると、カイさんが「後は戻ってから説明するね」と階段を下りられました。わたしは、左目の視野が狭く、右目の視力がほぼないため、ゆっくり下りていると、「ごめん。つい自分のペースで下りてしまったわ。階段を上ったときと同じ速さで下りることができると思ったの」とおっしゃったのです。わたしは「ゆっくり下りるので大丈夫です。階段を下りるときは、境目や距離感が分からなくて、坂道のように見えたり、立体が平面に見えたりするので、怖いときもあります」と話しました。
自分の席に戻って仕事の説明を受けた後に、「さっきの話を聞いて、わたしが気付いていないことがあるんじゃないかと思ったの。他にもあなたが感じていることがあったら言ってね」とおっしゃったので、わたしは少し考えて「今朝の会議で、紙を大きくした資料をいただいたのはありがたかったです。でも、資料が大きいとそれだけ場所が必要なので、広めのスペースを使いたいです。そして、会議中に映像を流すなどで部屋を暗くするときは、資料を照らす明かりを用意するので、事前に教えていただけると助かります」と話しました。すると、次の会議では広めのスペースを用意することと、映像を流すことを伝えられました。
会議後、わたしが落ち着いて参加できたことをカイさんに言うと「よかった。これからも気付いたことがあったら何でも言ってね。みんなでいい仕事をするために必要なことだから」と笑顔で応えてくださいました。
その後も仕事をする上での困りやその解決方法などを話し合うことで、わたしは安心して仕事に臨めています。zuutan

 

コミュニケーションを取ることで、相手の思いや願いを知ることができ、本当に必要としている配慮が見えてくるのです。そうすることで、誰もが生き生きと活躍できる社会の実現に向かうのではないでしょうか。

 

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教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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