更新日:2022年6月1日

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No.522「ひとまとめにして・・・」

同じマンションに住んでいる、みえさん(仮名)と子どもの送迎バスを待っていたときのことです。みえさんがごみステーションを見ながら「収集日じゃないのに、またごみがある。最近外国人が引っ越してきたでしょ?あの人が捨てているのよ」と言うのです。わたしが「そうなの?」と尋ねると「あの国の人たちってマナーが悪いから」と言い「インターネットの掲示板とかでもそういう様子がよく書き込まれているし、絶対あの人よ。本当信じられないよね」と続けたのでした。その考えはおかしいと思いながらも、わたしは何も返すことができませんでした。
その日の夜、夫に一連の話をすると「ひどいな。根拠もなく『あの国の人は』って、ひとまとめにして決め付けるなんて」と怒った様子でした。わたしがうなずいていると、夫は「よくあるだろ?あの学校の生徒は…って。『一部の生徒が何か問題を起こすと、その学校の生徒全員がそうだ』といった見方や考え方。自分もそんなふうに見られたことがあって、当時はすごく悔しかったよ」と振り返り、さらに夫から「少し前に、仕事で『やっぱり女性だから…』って言われて怒っていたじゃないか。それも同じことだろ」と言われ、ドキッとしました。わたしもひとまとめにして見られて悔しい思いをした経験があるにも関わらず、あの場では何も言えなかったのです。
「どんな国の人であっても、ルールを守る人もいれば守らない人もいる。相手のことを知らないのに、ひとまとめにして『あの人は…』って決め付けるのは、やっぱりおかしいよ。その人自身をよく見て判断することが大切じゃないかな」と夫は話してくれました。わたしの中にも「外国人は…」という考え方があったから、あのとき「おかしい」と言えなかったのだと気付きました。
今日の出来事で感じたこと、そして自分の思いを、みえさんに会って話そうと思います。ナビー

 

「〇〇の人は□□である」とひとまとめにする見方や考え方は偏見を生み、差別へとつながることがあります。思い込みや偏見の種がないか、まずは自分を振り返ってみましょう。

 

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教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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