更新日:2020年2月17日

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No.495「情報に向き合う」

中学生の息子に携帯電話を買いました。息子は、すぐに使い方に慣れて、インターネットで調べものをしたり、無料通話アプリを使って友達と連絡を取り合ったりしているようでした。
先日、息子が、あるスポーツ選手の最近の様子を話してくれ、初めて知る内容だったので「お母さん知らなかった。どこで知ったの」と聞くと、「インターネット」と答えました。それから、たびたび息子はわたしの知らないことを話してくれたのです。
ある日の夕食後、夫が「この人知っているか」と息子に携帯電話で写真を見せました。「知っている」と息子が答えると、夫は「ある事件の容疑者なんだ」と言ったのです。「えっ。本当なの?」と息子が驚いていると、「実はうそなんだ。でも、本当のことのように拡散し続けているんだ…。なぜ、拡散したと思う?もし父さんがうその情報だって言わなかったら…もしおまえがこの情報をインターネットで知ったとしたら…どうする?」と言いました。息子は何も答えませんでした。
夫は「インターネットの情報は便利で、生活には欠かせなくなった。でも、うその情報もある。面白半分だったり、正義感だったり、中には悪意を持って人をだまそうとしたりするなど理由はさまざまだけどね。ただ、それを何も疑わずに信じて発信してしまうと、人を傷つけたり、差別をしたり、知らないうちに加害者になってしまうことがあるんだ。さっき見せた情報もうそだと分からなければ、父さんも加害者になったかもしれない…。おまえには、そうなって欲しくない。情報をどう受け止めるのかを、そして発信するには責任が伴うことを常に意識して情報に向き合って欲しい…。何か判断に迷った時は、相談すること。一緒に考えるから」と言いました。
息子は、大きくうなずきました。わたしも学ばないといけないなと思いました。
kippi
インターネット上には、偏見を助長したり、差別をあおったりするための書き込みなどがあります。情報をうのみにするのではなく、「これって本当?」と考えていく姿勢が、わたしたちすべての人に求められています。

 

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教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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