更新日:2021年8月1日

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No.512「差別に気付く」

中学生の娘が「お母さん、これ学校から配られたの。面白そうだから、行ってみたいな」と、人権講演会のチラシを渡してきました。チラシを見ながら、人権?わたしには関係ないのにな…という思いが浮かび、とりあえず「時間があったらね」と答えました。
翌日、娘と買い物に出掛けたときのことです。二人でお店に向かって話しながら歩いていると、突然娘が「こんなところに自転車を置くなんて…。お母さんも手伝って」と、停めてあった自転車を動かし始めたのです。わたしは呆気に取られながらも、一緒に自転車を動かしました。「お母さん、これで大丈夫ね」と言い、何事もなかったように娘は歩き始めました。気になったわたしが「どうして動かしたの?」と尋ねると、娘は「だって点字ブロックの上にあったのよ。もし目が見えない人が歩いていたら…」と言いました。
「よく気が付いたね。お母さん分からなかった」と言うと、娘は「少し前ならわたしも気付かなかった。でもこの前、学校の人権学習で、先生から『差別は今も色々なところにある。苦しんでいる人もたくさんいる。でも、意識しないと気付きにくいこともあるんだ』って言われたの。それを聞いて、わたしの周りにもあるのかな?って少し意識して生活するようになっていたら、さっき点字ブロックの上に自転車が…。このままじゃいけないと思ったから、とりあえず動かしたんだ」と言いました。
人権学習を通して、差別は「意識しないと気付きにくい」ものだと学んでいた娘は、差別に気付くことができ、行動を起こすこともできたのです。娘の話を聞きながら「わたしには関係ない」と思っていた自分が恥ずかしくなりました。「わたしも意識すれば気付けるかな」と思い、学ばなければという気持ちを強くしました。ふと昨日のチラシを思い出し「一緒に人権講演会へ行ってみようか?」と今度はわたしから娘を誘いました。zutan13

 

部落差別をはじめ、あらゆる差別が現在もあります。意識しないと気付きにくいのが差別です。8月は「差別をなくす運動月間」です。この機会に人権について考えてみませんか?

 

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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