更新日:2022年1月1日

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No.517「本当なのか?」

わたしは最近、ようやくスマートフォンに替えました。高校生の孫が、丁寧に使い方を教えてくれて、いまさらながら便利な道具だと実感しています。特に、インターネットは、自分が知りたい情報を瞬時に手に入れられるので、よく利用しています。今では使い方にも慣れ、時間があればいろいろなことを調べ、その情報を誰かに話すことが日課になりました。
ある日、孫が進学を希望している大学の公式サイトを見ると、研究施設が充実していることが分かりました。「進学を考えている大学、良さそうだね」と孫に言うと「おじいちゃん、詳しいね」と笑顔で答えてくれました。その後、孫のためと思い、さらに調べていると、ある投稿を見つけました。そこには、その大学の学生と名乗る人や匿名で、大学の良くない評判が書き込まれていました。
わたしは一気に不安な気持ちになり、すぐ孫に進学先を考え直すよう話しました。「どうしたの急に?」と言う孫に、良くない評判を見たことを伝えると「その情報、間違っているよ」と言うのです。わたしが戸惑っていると孫は「わたしもその投稿見たの。でも、この前体験入学に行ったとき、大学の職員が、インターネット上で学生を装った掲示板への悪質な書き込みがあることを教えてくれたんだ」と言い「実際に、たくさんのことを自分で見たり聞いたりして、投稿は事実と全く違っていることが分かったの」と続けました。孫の話を聞いて、わたしは投稿が間違った情報であることを知り、もしこの情報を他の人に話していたら、偏見を広めてしまう可能性があったと気付きました。
孫は「インターネットは便利で助かるんだけど、体験入学していなかったら…って考えると怖いなと思う。実はわたしもネットの投稿をうのみにしていたから。これから一緒に上手な使い方を考えていこうね。いろいろ調べてくれて、ありがとう」と話しました。
どのように情報に向き合っていけばいいのかを考えさせられた出来事でした。

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事実とは違う情報が拡散してしまうと偏見を生み、差別を助長することにつながる可能性があります。「本当なのか?」と一度立ち止まる姿勢が大切です。

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教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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