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更新日:2022年11月1日

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No.527「変わらなければならないのは…」

数年前のことです。私の部下から「実は、今年も管理職試験を受ける女性が少ないんです。女性の活躍を推進したいんですけど…。当の女性が積極的じゃないんですよ」と相談をされたのです。わたしは過去の経験を引き合いに出し「そうだよな。前の部署でもテキパキと仕事をこなす女性社員に『管理職試験を受けてみないか?』と声を掛けたら『わたしには無理です』って断られたよ。管理職試験は男女関係なく受けることができるのになあ。こっちも男性と女性を区別しているつもりはないんだけどな」とため息交じりに答えました。

それから数日後、残業でかなり遅くに帰宅すると、妻がリビングに居たので「どうしたの?」と聞くと、妻が「ちょっと相談があるんだけど」と話を切り出し「実は、今勤めているお店の店長にならないかって言われているの。もちろん、待遇はよくなるけど、残業もあるみたい。やっぱり断った方がいいかな?」と言うのです。わたしは、思わず「うん。家のこともあるし、子どももまだ小さいんだから。無理することないと思うよ」と答えたのでした。

翌日、何かモヤモヤした気持ちで出勤すると、仲のいい同僚が「どうした?元気なさそうだな」と声を掛けてきたので、妻の相談について話すと、同僚が「この間、女性が管理職を希望しないんで困っているって愚痴を言ってたよな。でもそれって女性に原因があるのか?ほら自分だって店長はやめとけって。家事や育児は女性が積極的にすべきだって考えがあるんじゃないかな?」と。同僚の言葉を聞きながら、昔、妻が自分のお店を持ちたいと夢を語っていたのを思い出しました。

わたしは、こうした出来事によって、変わらなければならないのは自分の方だとやっと気付くことができたのです。今では、女性が活躍できる会社の環境づくりに取り組んでいます。そして、妻も店長として生き生きと働いています。ズータン

 

わたしたちは、つい「男性だから」「女性だから」と固定観念にとらわれることがありませんか?性別に関わらず、すべての人が自分らしい人生を送れることが大切ではないでしょうか。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権・同和教育課 

電話番号:(097)537-5651

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