更新日:2026年9月17日

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No.574『それって本当?』

「大変な状況だね」と、先週、ある地方で起こった災害のニュースを見ながらつぶやくと、中学生の娘が「たくさんの家に被害があったみたいだね…」と心配そうに話すのでした。災害状況を伝えるニュースに続いて、災害ボランティアの人たちの映像が流れ始めました。それを見ていた小学生の息子が「かっこいいね。ぼくもやってみたい!」と言うので、わたしは「そんなに甘いものじゃないのよ」と諭すように言うと、娘は「でも、自分にできることを考えて"行動する"ってことが大事じゃないかな。必要な物資を送ったり、募金したりもできるし」と言うのでした。
息子は「自分にできることかぁ…。まず災害について調べてみる」と言って自分の部屋に行き、しばらくすると「いろいろ分かったよ」と言いながらリビングに戻ってきました。「大きな地震が起こる前には、変な形の雲が現れたり、魚が大量に海岸に打ち上げられたりするんだって。明日クラスの友だちに教えてあげなきゃ」と興奮気味に言うので、わたしは「それって本当なの?」と答えると、息子は「ネットに出てたことが"うそ"ってこと?」と不思議そうな顔をするのでした。
すると、娘が息子に「うそかもしれない情報を広めることが"自分にできること"なの?」と語り掛け、続けて「この間、学校の授業で学んだんだけど、ある町で大きな地震が起こったときに"地震で動物園のおりが壊れて、たくさんの動物が町をウロウロしているので気を付けて"って写真を投稿した人がいたんだって。でもその写真はAIで作られたものだったの。だけど多くの人が信じて大変なことに・・・」と話し出しました。わたしも「その話よく覚えてる。動物園には苦情の電話が鳴りやまなかったみたいだし、本当に許せない」と話すと、息子は思わず「えっ、うその投稿をしたの?それって何のために?」と。
娘は「投稿した多くの人は"こんなことになるとは思ってなかった"って言うんだって。でも、そのことで苦しんだり傷ついたりする人がいるんだから、そんな言い訳は許されないと思う。投稿をする前に、その情報が本当なのか、その情報に責任が持てるのかを考える必要があるんじゃないかな」と語るのでした。息子はその話を真剣な表情で聞いていました。

おおいた市人権イメージキャラクターキッピイ

生活を豊かにしてくれるインターネットですが、一度公開された投稿や書き込みは、拡散してしまうと消去が難しく「こんなことになるとは…」は通用しません。画面の向こう側の人を想像してみませんか?

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