更新日:2025年3月1日
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孫と一緒に帰省した娘を車で迎えに行き、孫に服やおもちゃを買ってあげようと思ったわたしはショッピングセンターに向かいました。
ところが駐車場は満車で空くのを待っていると孫がぐずり始めたのです。そんな中『大分あったか・はーと駐車場』は空いており、利用証を持っていないわたしでしたが「こんな状況だからいいよな」と思い、そこに車を停めようとしました。すると娘から「お父さん、ここは停めちゃダメ」と注意されたのです。
空いている所を探し、ようやく車を停め、孫のおむつを替えるために急いでトイレに行くと数人の列ができていました。泣きやまない孫をあやしながら娘と相談し、他に行こうとしたときのことでした。
列に並んでいた一人から「もしかして、おむつ交換じゃないですか?だったら、ここ空いてますよ。並んでいる人たちは使わないみたいですからどうぞ」とバリアフリートイレの使用を勧められたのです。先に並んでいる人たちに申し訳ないと思い、遠慮していると「そのためにあるんですから」と他の人からも勧められ、おむつを替えたのでした。
機嫌が直り、おもちゃ売り場へ向かうとき、娘は「みんな親切でありがたいね」とつぶやき、うなずくわたしに「この子と一緒に安心して外出できるのは、あのトイレがあって、その意味を理解してくれている人たちがいるからだね。あそこにある手すりや外国語表記も必要としている人がいるのよね」と続け、視線を移したのです。
娘の話を聞き、改めて周りをよく見ると、子どもや高齢者、障がい者、外国人などさまざまな人たちが買い物や食事を楽しんでいることに気付いたわたしは「停めちゃダメ」と娘が言った理由が分かったのでした。
帰る際『大分あったか・はーと駐車場』には利用証を掲げた車が停まっており、まだ空きがあるのを見てほっとしました。
誰もが幸せに生きるために、さまざまな設備や制度があるのです。ちょっと立ち止まって、それが「誰のため」「何のため」にあるのかを考えてみませんか?
公共施設や店舗などの車いすマーク駐車場を適正にご利用いただくため、障がいのある方や高齢の方などで駐車場の利用に配慮が必要な方に、県が共通の利用証を交付する制度です。
制度について、詳しくは大分県の大分あったか・はーと駐車場利用証制度のページ(別ウインドウで開きます)(外部リンク)へ