更新日:2026年5月25日

ここから本文です。

No.570「その人らしく」

わたしは定年退職を機に、地域のテニスサークルに所属し、初心者ながらも、たくさんの仲間と一緒に楽しい毎日を送っています。その仲間の中に尊敬している人がいます。その人は、手の障がいを感じさせないくらいの巧みなラケットさばきで、何度も強い球を返すのです。そして、なんと先週の市民大会で優勝を果たしたのです。
そのことをうれしく思ったわたしは、翌週のサークルで彼女に「優勝おめでとう!すごいね」と伝えました。彼女は満面の笑みで「ありがとう」と応えるので、わたしは続けて「本当に尊敬するよ。ハンディキャップを乗り越えて優勝するなんて」と。すると彼女は「まだまだこれからだから…」と照れた様子で言うのでした。
帰宅後、彼女に尊敬の気持ちを伝えたとき、笑顔が少し曇ったように見えたことが気になり、夫にそのことを話しました。夫はうなずきながら「伝えたい気持ちは分かるよ。でも、彼女のことを褒めたいのはハンディキャップがあるからなのかな?」と言うので、「だって、人一倍努力していると思うし…」と言うのがやっとでした。すると夫は、以前わたしが夫に頼んだテニスサークルのホームページ作成のことを話し出したので、わたしは思い出すように「そうそう、あのときは『年配なのにホームページ作れるなんて』って、サークルのみんなから褒められたんだよね」と言いました。それに対し、夫は「確かにうれしかったけど『年配なのに』って言われると心から喜べなくて…」と言うのです。夫の言いたいことを考えていると、" 褒めたい"という気持ちの中にある決め付け、いや偏見に気付いたのです。
次のサークルの日に、彼女に思い切って自分が気付いたことを話すと、彼女は「話してくれてありがとう。でも、あなたもぐんぐん上達していてすごいと思うよ。他のみんなもきっと、その人らしく努力しながら楽しんでいるんじゃないかな」と笑顔で話してくれました。その後、二人でラリーをしながら、彼女が言った"その人らしく"という言葉の意味を考え続けたのです。

おおいた市人権イメージキャラクターズータン

障がいの有無にかかわらず、誰もがその人らしく、そして互いに認め合いながら、共に生き生きと暮らせる社会をつくることが大切です。

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部人権教育推進課 

電話番号:(097)537-5651

ファクス:(097)532-8102

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページは見つけやすかったですか?

このページの内容はわかりやすかったですか?

このページの内容は参考になりましたか?

ページの先頭へ戻る