更新日:2026年7月31日
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わたしの高校の文化祭では毎年、クラスごとに教室を会場にした企画がある。明日は今年のクラス企画を何にするかの話し合いの日だ。同じクラスのアイ(仮名)とわたしは、何の企画にしようかと学校からの帰り道で盛り上がっていた。テーマとしては"みんなが楽しめるもの"とクラスで決めている。
カフェ、迷路…やっぱり体験型かなと歩きながら出し合って「体験型っていったら…スポーツ系もいいよね、誰でも楽しめるような」とわたしがアイデアを話すと、それを聞いたアイは「みんなが楽しめるスポーツ系なら、ボッチャ体験がいいと思ってたんだよね!」と言うのだ。「え?ボッチャって聞いたことはあるけど、文化祭で?せっかくだし、もっとみんなが知ってるような…」とわたしが話したところで一瞬、アイの表情が曇ったように感じたのだ。
「ごめん、何か気にさわること言った?」とわたしが慌てていると、それに気が付いたアイは顔を上げ、ニコッと笑って「別にそういうことじゃないよ。聞いてほしいことがあるんだけど。ボッチャってね…」と、話し始めた。パラリンピック正式種目であること、競技を通じてのコミュニケーションが大切であること。さらに、年齢、性別、障がいのあるなし、体格にかかわらず、誰もが一緒に競い合うことができる球技であることを生き生きと話すアイの様子に、わたしはいつの間にか夢中になって聞き入っていた。
「何でそんなに詳しいの?」とわたしが驚いていると「実は、このスポーツで母が全国大会に出ることになったんだ。ずっと頑張っているところを見てたから、たくさんの人にボッチャのことをもっと知ってほしくて」と思いを話してくれた。初めて見るアイの一面だった。
「お母さんにゲストとして来てもらうのはどう?」そんな話をしながら歩いた。この企画はわたし自身にとって新たな学びになりそうだと感じていた。

体験や交流を通して学ぶことはたくさんあります。
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