更新日:2024年9月12日
ここから本文です。
2024年第36週 9月2日~9月8日分
ウイルス性の感染性胃腸炎は、1年を通して発生しており、ノロウイルスやロタウイルスが原因で起こる疾患です。
〈症状〉原因となるウイルスなどによって異なりますが、主に嘔吐や下痢、腹痛、発熱などがみられます。
〈経路〉多くの場合、汚染された水や食品による経口感染や、感染者の嘔吐物や便に触れた手を介して感染します。
〈予防〉特に調理前・食事前や排便後の手洗いを十分に行い、タオルの共用は避けましょう。
〈処理〉嘔吐物や便などを処理する際はマスクや手袋を着用し、ペーパータオル等で嘔吐物や便を拭き取り、ビニール袋などに入れしっかり封をして廃棄してください。その後、嘔吐物・便のあった場所と汚れた衣服・物品を消毒液:水500ml+ペットボトルキャップ2杯の塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)で消毒してください。
手足口病は、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって起こる感染症です。
〈症状〉3~5日の潜伏期の後に、口の中や手のひら、足の底に2~3mmの水疱性の発疹が出ます。発熱がみられることがありますが、あまり高熱にはなりません。その他には、食欲不振やのどの痛みなどの症状がみられます。
〈経路〉手指に付着したウイルスや感染者の咳、くしゃみや会話などで生じるウイルスを含んだ飛沫が、目や気道の粘膜に侵入することで感染します。
〈予防〉流水、石けんによる手洗いが基本です。症状がなくなっても、しばらくの間は便からウイルスが排泄されます。食事の前やトイレの後、おむつを交換した後は、流水と石けんでしっかりと手を洗い、タオルの共用は避け、使い捨てのペーパータオル等を使用しましょう。
RSウイルス感染症は感染力が強く、2歳頃までにほぼ100%の子どもが感染するとされる呼吸器の感染症です。
〈症状〉軽い風邪症状から重い肺炎までさまざまです。初感染の乳幼児では肺炎、細気管支炎、急性脳炎などの合併症がおこる場合もあります。
〈経路〉感染している人の咳やくしゃみ等しぶきを吸い込む飛沫感染と、ウイルスが潜んでいる鼻水や唾液等が付着した物や手指を触ったりなめたりすることで感染する接触感染があります。
〈予防〉流水、石けんによる手洗いが基本です。流水と石けんでしっかりと手を洗い、タオルの共用は避け、使い捨てのペーパータオル等を使用しましょう。保育園等、集団生活の場で感染が拡大しやすいので、おもちゃ等の消毒(アルコール等)に心がけましょう。
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマによって起こる感染症です。
〈症状〉2~3週間の潜伏期の後に、発熱、全身倦怠感、頭痛などが現れ、最初の症状出現の3~5日後から、乾いた咳が出始め、時間の経過とともに咳は強くなり、解熱した後も3~4週間程度、咳が続きます。
〈経路〉手指に付着した病原体や、感染者の咳、くしゃみや会話などで生じる病原体を含んだ飛沫が、目や気道の粘膜に侵入することで感染します。
〈予防〉流水、石けんによる手洗いが基本です。流水と石けんでしっかりと手を洗い、タオルの共用は避け、使い捨てのペーパータオル等を使用しましょう。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。