更新日:2025年3月12日
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ハンセン病はらい菌による経過の慢性な感染症です。感染しても発症するとは限らず、今では発症自体がまれです。また、「らい菌」は感染力が非常に弱く、日常生活で感染することはほとんどありません。現在では有効な治療薬が開発され、早期発見と早期治療により後遺症を残さずに治るようになりました。
ハンセン病はかつて「らい病」と呼ばれた、感染力の極めて弱い病原菌による感染症です。
日本では、明治40年の「癩(らい)予防ニ関スル件」の制定、昭和6年の「癩予防法」の制定および昭和28年の「らい予防法」の制定とそれに基づく隔離政策により、すべての患者が療養所に強制的に入所させられました。そして、患者とそのご家族の方々は、平成8年に「らい予防法」が廃止されるまでの長い間、大きな苦痛と苦難を強いられてきました。
また、人々の間にハンセン病は「感染力が強い病気」、「こわい病気」という誤解や偏見が広がり、患者やそのご家族の方々は、不当な差別や偏見を受けてきました。
現在、療養所に入所されているほとんどの方は病気が治癒していますが、ふるさとに帰りたくても帰る場所がなかったり、高齢や体調の悪化のため療養所を出て生活することができず、今も療養所で暮らしている方がいらっしゃいます。
ハンセン病について正しい知識を持ち、その知識を周囲に伝えることで、偏見や差別がなくなるようにしましょう。
「おおいた人権フェスティバル」等の人権啓発イベントで、ハンセン病に関するポスターを展示し、市民の皆様にハンセン病を正しく理解していただく取り組みを行っています。