更新日:2024年7月4日
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梅毒は梅毒トレポネーマという病原菌による感染症で、性的接触(他人の粘膜や皮膚と直接接触すること)などによって感染します。経過した期間によって症状が異なり、早期には全く症状が無いこともありますが、治療せずに放置すると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
また、妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんにも感染し、早産・死産・先天性梅毒による後遺症などを引き起こすリスクがあります。梅毒は早期の薬物治療で完治が可能ですが、完治しても感染を繰り返すことがあるため、再感染の予防が必要です。
全国的に梅毒の報告が増加しており、大分市でも同様の傾向があります。
(2013-2022年:国立感染症研究所 感染症発生動向調査事業 年報2023年:NESID感染症発生動向調査 年報(2023年4月17日作成)より)
大分県は全国の中でも割合が高く、直近10年間で報告数が急増しています。
2021年全国16位(人口千人対)5.48
報告が多いのは、男性では20~49歳、女性では20~29歳であり、男性は10~19歳からも報告を受けています。
約3週間
性器・肛門・口に3mm~3cm大のしこりができることがあります。治療をしなくても約1か月で自然に消えてしまいますが、症状が無くても病気は進行し、感染力があります。(画像提供:日本性感染症学会)
治療をしないで3か月以上を経過すると、手のひら・足の裏・体に赤い発疹(バラ疹)が出ることがあります。発疹は治療をしなくても半年以内に消えてしまいます。しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原体は体内に残っており、感染力もあります。(画像提供:日本性感染症学会)
感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉・骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができることがあります。また、心臓・血管・脳などの複数の臓器に病変ができることがあります。
※皮膚や粘膜に異常があった場合は性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
※大分市保健所では、無料で毎月HIV(エイズ)検査を実施しており、その際、希望者は性感染症(梅毒・クラミジア・B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス)の検査も受けることが可能です。
詳しくはこちらをご覧ください➡エイズ検査と相談窓口をお知らせします(別ウィンドウで開きます)
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