更新日:2024年9月4日
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厚生労働省では、今年度から呼吸器感染症が流行する秋冬前に、「呼吸器感染症予防週間」を新設し、これまで「結核予防週間」であった9月24日から30日までを「結核・呼吸器感染症予防週間」としています。
結核の早期発見・早期診断のために、年に1度は職場の健診、市民健診で胸部エックス線検査(結核検診)を受けましょう。
また、これからの季節流行する呼吸器感染症予防のために、マスク着用を含む咳エチケット、換気、手洗い、手指消毒を心がけましょう。
大分市では、40歳以上で胸部エックス線検査を受ける機会のない方に対して、「健(検)診施設」または「集団健(検)診会場」で無料で胸部エックス線検査を受けることができます。受診する場合は事前に予約が必要となります。詳しくは、市民健診・がん検診のご案内(PDF:437KB)をご確認ください。
結核は、昔の病気と思われがちですが、今でも年間約10,000人以上の新しい患者が発生し、約1,600人が命を落としている日本の主要な感染症の1つです。
大分市の結核患者数は減少傾向であり、2023年に新たに発生した結核患者数は31人、人口10万人あたりの結核罹患率は6.6でした。
年齢別にみると、70歳以上の方が最も多く、全体の4分の3以上を占めています。
結核とは、肺や気管支に結核菌が感染することによって起こる病気です。
結核の症状(長引くせき・たん、微熱、体のだるさなど)には特徴的なものがなく、早期には目立たないことが多いため、とくに高齢者では気づかないうちに進行してしまうことがあります。体重減少、食欲がない、寝汗などの症状にも注意が必要です。
結核が進行すると、せきやくしゃみなどによって、空気中に結核菌が飛び散るようになります。その結核菌を吸い込むことにより周りの人に感染が拡がります(空気感染)。
結核と診断されても、治療を始めれば1~2か月で周りの人に感染させることはなくなり、6~9か月の治療期間、医師の指示通り毎日きちんと薬を飲めば治ります。
結核を発症しても、早期に発見できれば、本人の重症化を防げるだけではなく、大切な家族や友人等への感染拡大を防ぐことができます。
早期発見のためには、早めに医療機関を受診すること、定期的な胸部エックス線検査の受診が必要です。
せきやたん、微熱、倦怠感(体のだるさ)が2週間以上続く時は、いつもの風邪と決めつけてしまわずに、早めに医療機関を受診しましょう。
新型コロナウイルス感染症や季節性インフルエンザ、RSウイルス感染症、細菌性肺炎などがあります。呼吸器感染症の多くは、感染した人が咳やくしゃみをすることで飛んだ病原体を含む飛沫を吸い込むことで感染します。
呼吸器感染症対策の基本は、「手洗い」や「マスクの着用を含む咳エチケット」です。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめに手を洗いましょう。また感染を拡げないために、咳やくしゃみをするときにはマスク・ティッシュ・ハンカチ・袖などで鼻と口を覆いましょう。
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