更新日:2023年5月24日
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例年、ダニが媒介する感染症である「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」や「日本紅斑熱」、「つつが虫病」などが大分市内でも発生しています。
病原体を保有するダニに咬まれると、数日から2週間後に発熱・発疹・消化器症状などを発症することがあります。
一般的に春から秋にかけて、マダニ類やツツガムシ類などのダニの活動が盛んな季節となるため、農作業やレジャーなどで、草むらや藪・山林に立ち入る際には、長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を少なくする服装を心がけましょう。
ダニ媒介感染症を引き起こすダニ(マダニ類やツツガムシ類)は、野外の藪や草むらなどに生息しており、食品などに発生するコナダニや、寝具などに発生するヒョウヒダニなどの屋内に生息するダニとは種類が異なります。
ダニ(マダニ類やツツガムシ類)は感染症の原因となる病原体を保有していることがあり、病原体を保有しているダニに咬まれるとSFTS(重症熱性血小板減少症候群)・日本紅斑熱・つつが虫病やライム病などの感染症にかかる危険性があります。
フタトゲチマダニ 画像提供元「国立感染症研究所」
ダニに咬まれないようにすることが重要です。
春から秋にかけて活動が活発になるため、山林や草地などに入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴下や靴、手袋、帽子等を着用し、肌の露出を少なくしましょう。
また、ディートやイカリジン成分を含む虫よけスプレーは、一定の効果があるとされています。
野外活動後は、ダニに咬まれていないか確認し、服を着替え、入浴で体を洗い流すことも有効です。
ダニ(マダニやツツガムシ類)はヒトや動物に咬みつくと、長時間(数日から長いもので10日間ほど)吸血し続けます。
みつけたら早めに取り除くことが重要ですが、無理に引き抜こうとするとダニをつぶし病原体が体内に入ってしまったり、ダニの一部が皮膚内に残って化膿する恐れがあります。自分でつぶしたり、取り除いたりせずに、医療機関で処置をしてもらってください。
また、咬まれたあとしばらくして(数日から2週間程度)、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。