更新日:2024年11月18日
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12月1日は『世界エイズデー』です。
WHO(世界保健機関)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ることを目的として、12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。
「U=U 知ることから、もう一度。12月1日は世界エイズデー。」
HIV治療を受け、血液中のウイルス量が検査で検出できない程度に最低6カ月以上継続的に抑えられているHIV陽性者からは、性行為によってHIVが感染することがないことも確認されています。このことを、Undetectable(検出限界値未満)=Untransmittable(HIV感染しない)といい、「U=U」といいます。
つまり、治療の進歩でHIV陽性者の生活は大きく変わり、HIV感染の予防にもその進歩に支えられたさまざまな選択肢が用意されるようになりました。しかし、現状はそうした変化が正確な情報として十分に伝わっているとは言えず、有効な治療法がなく死に至る病であった時代の認識にとどまっている場合が少なくありません。そのことがHIV感染を心配する人たちを検査や治療から遠ざけ、また、差別や偏見を招く要因の一つになっているとも言われています。
今年度の「世界エイズデー」キャンペーンテーマは、この「U=U」という言葉を知ることを契機に、もう一度HIV/エイズのことを皆で考えてみましょうというメッセージが込められています。ひとりでも多くの人がHIV/エイズのことを自分の事として捉え、HIV/エイズに関する検査や治療、支援などの知識を身につける契機とし、最新の知識の普及を通じて、HIV検査の受検促進や差別・偏見の解消につなげていきたいと考えています。
HIVの感染力は弱く、性的接触以外の日常生活の中で感染することはありません。そのため、感染者と握手するなどのたんなる接触では感染しません。また、唾液に含まれるHIVはごく微量のため、せきやくしゃみ、飲み物の回し飲みなどでも感染することはありません。
HIVに感染していたとしても、早期に発見し、治療することができればエイズの発症を防ぐことができます。また、継続して治療すれば平均寿命まで生きられるほど治療は進歩しています。
エイズに関する啓発ポスターおよび、小・中学生と高校生が思いを込めて一つ一つ手作りしたレッドリボンを飾ったツリーを展示します。ぜひ会場にお越しください。(写真は2023年のJ:COMホルトホール大分での展示の様子)
令和6年11月22日(金曜日)正午~12月6日(金曜日)午後3時
J:COM ホルトホール大分 1階 エントランスホール