冬シーズンの火災に注意しましょう!!
大分市では令和6年11月28日現在で104件の火災が発生しています。
これから冬に入り火災が発生しやすい時季となりますので、十分に注意してください。
冬シーズンは暖房機器や卓上コンロ等の使用が増える上に空気も乾燥し、一旦火災が発生すると燃え広がりやすい時季になります。
全国の住宅火災の死者数をみると、65歳以上の高齢者の占める割合が約7割と高い水準で推移しています。
特に高齢の方は、衣服に着火する「着衣着火」などによって、多くの方が亡くなっていますので、衣服を着こむ時季は注意が必要です。
暖房器具の火災を防ぐポイント!
暖房器具の中でも特にストーブ火災は使い始めの12月に最も多く発生しており、不良灯油の使用や清掃不足による不完全燃焼・炎の吹き返しに対して注意が必要です。
下記のポイントに注意して、安全に機器を使用してください。
- 昨シーズンから持ち越したり日光の当たる場所で長期間保管した灯油は、異常燃焼や自動消火装置等の故障原因となりますので使用を控えましょう。
- シーズンの使用前には掃除と点検を行い、換気の良い場所で試運転を行ってください。試運転で異常が見られた場合は取扱説明書で確認し、改善して使用してください。特に空気の取入口がゴミなどで塞がっていると、不完全燃焼や炎の吹き返しにより火災発生の原因となります。
- 誤った燃料の使用は火災発生の原因となりますので、灯油と誤ってガソリンなどを使用しないでください。農機具用などでガソリンを保有している方は、家庭の方が間違えない様に灯油とは別の場所に保管することが大事です。
- 就寝時に布団がストーブに接触する、屋内で干していた洗濯物がストーブの上に落下するなどが原因で火災が発生しています。ストーブの周りは整理整頓し、就寝前には必ず消す・衣類の乾燥などには使用しないようにしましょう。
- 燃料補給時は、必ず消火して灯油のカートリッジタンクを抜くようにし、給油後はカートリッジタンクの蓋が確実に閉まっているか確認してください。
- 石油暖房機器にも寿命がありますので、8年を経過したものは、点検の実施や取り替えを検討しましょう。新しい機種は安全装置が取り付けられており、万が一の場合でも事故や火災が発生しにくくなっています。
着衣着火に注意してください!
たき火やコンロの火などが衣服に触れて着火する事例が多く、毎年全国で約100人の方が亡くなっています。
衣服の繊維によっては、瞬く間に燃え広がる「表面フラッシュ現象」が発生する危険性が高まるので、表面が毛羽立った素材は特に注意してください。
着衣着火を防ぐために、以下の点に注意しましょう。
- たき火等を行う際は風下に立たないようにし、必ず消火用水の準備をする。
- マフラー・ストール等は外し、服の裾や袖が炎に接しないように注意する。
- コンロなどの鍋底から炎がはみ出さないよう、適切な火力に調整する。
- ガスコンロの上や奥の物を取るときなどは、こまめに火を消し、衣服に炎が燃え移らないよう注意する。
- 防炎品のエプロン・アームカバーを使い、調理中の着衣着火を予防する。
イラスト出典:消費者庁公式Twitter (着衣着火にご用心!)
慌てず走らず「ストップ、ドロップ&ロール」を忘れずに!
仮に衣服に火がついてしまい、衣服を脱ぐ・水を掛ける・叩き消す等が行えない場合は「ストップ、ドロップ&ロール」(止まって、倒れて、転がって)を実践してください。
「ストップ、ドロップ&ロール」のポイント
- 慌てて走り回ると、火が燃え広がり危険です。火の勢いを大きくさせないために「ストップ」しましょう。
- 地面に倒れこみ、燃えているところを押し付け、隙間をできる限りなくしましょう。倒れることで立っているよりも、顔の前に火が上るのを防ぐ効果があります。
- 倒れたまま転がり、消火しましょう。両手で顔を覆うようにして、顔へのやけどを防ぎながら転がるようにしましょう。
イラスト出典:(長谷川祐子のリスクウォッチ、一般社団法人リスクウォッチ)