更新日:2024年8月23日
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「天ぷら油」からの火災が後をたちません。原因のほとんどが消し忘れです。
こんろに天ぷら油をかけたまま発火温度(370度)に達すると、自然発火します。
不意の来客や電話でその場を離れる時は、必ず火を消してください。
火が衣服のそでなどに燃え移る事故も多発
エプロンやかっぽう着、アームカバーは防炎品を使いましょう。
こんろは壁から15cm以上離して置きましょう
近すぎると、徐々に壁に熱が蓄えられ、壁の中から突然発火することがあります。
★天ぷら油火災の場合
消火器で消す時は、油が飛び散らないよう、壁に反射させて消火します。
消火器がない時は、濡れシーツなどで覆って元栓を閉め、そのままの状態で油の温度が十分に下がるまで待ちましょう。
★衣服に火がついた場合
地面に横になり、転がるようにして消します。
立ったままだと勢いよく上に燃え広がり、全身やけどになってしまいます。
タバコの火は700度以上。寝たばこや投げ捨ては決してしないで!
ガラスの灰皿に吸い殻をためておくと、ガラスが割れる危険があるのでご注意ください。
家の周りの整理整頓に努め、燃えやすいものは外に置かないようにしましょう
ごみは収集日の朝に出す、自動車やバイクのボディーカバーを防炎製品にするなど、まずは放火されない環境づくりが大切です。また、高層マンションでも安心はできません。上層階の廊下で放火されたこともあります。放火犯は、場所を選びません。
電気機器のプラグをコンセントに差したままにしておくと、プラグとコンセントの間にたまったほこりや湿気が原因となり、そこから発熱し発火します。これを「トラッキング現象」といいます。
部屋に誰もいなくても突然発火することがあるので、日頃から、コンセントまわりを掃除することが大切です。特に、普段隠れている冷蔵庫や洗濯機のコンセントも忘れずに掃除しましょう。
延長コードのコンセント部分(テーブルタップ)には、決められた電流の容量があり、その電流以上で使用すると、テーブルタップからコンセントまでのビニールコードが使用電流に耐えきれなくなり、発火します。使わない機器のプラグは抜き、電気機器が増えたら、コンセントの増設を電気工事店に依頼しましょう。
子どものころ、虫眼鏡で太陽光線を利用し、紙や布などに穴を開けたことがある人もいるのでは。同じ原理で、窓際に置いてある金魚鉢やジュースのペットボトルなどが原因で出火した事例が発生しています。
熱せられた空気の流れで、ストーブの上に洗濯物が落ちる危険があります。
乾いた洗濯物が熱せられ、発火の恐れがあります。
火災での死者の多くは、煙で亡くなっています。
煙の性質を知り、一刻も早く煙から逃れることが大切です。
煙の中に入ると視界がさえぎられ、真っ暗やみの中にいるのと同じ状態になる。
初期消火が行われたときに、最も使用されているのは消火器です。万が一、火が出てしまった場合、消火器を使用した初期消火が大変有効です。
天井に火が届くまでに消火できれば、わが家の火災を食い止めることができます。ただし、「自分の命の安全」を最優先に、無理をしないことが大切です。
1.安全ピンを上に引き抜く。
2.ホースの先端を持ち、火元に向ける。
3.レバーをぎゅっと握る。
4.火を包むようにかける。この時、避難経路を確保することを忘れずに!
消火器の容器には使用期限があります。各メーカーの取扱説明書や銘板に表示されていますが、業務用消火器ではおおむね10年。住宅用消火器ではおおむね5年です。
古い消火器の破裂による死亡事故も発生しています。今一度、家庭にある消火器の点検を行い、さびや傷、変形のあるものは絶対に使用せず、買い替えましょう。
また、古い消火器を処分する場合は、消火器販売店に引き取ってもらうようにしてください。(有料)