更新日:2025年12月18日
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住宅火災は、今も多くの尊い命を奪う深刻な災害です。近年の出火原因としては、「たばこ」「ストーブ」「こんろ」に加え、コンセントなど「電気」を原因とする火災も増えています。
さらに、住宅火災で亡くなられた方の約7割が65歳以上の高齢者であり、高齢化の進行に伴い、今後も被害の増加が懸念されています。
このような状況から、消防では住宅火災の犠牲者を減らすための取り組みを進めており、その一つとして「住宅防火 いのちを守る10のポイント」を示しています。
住宅は、誰にとっても生活の中心です。まずは「家庭での取り組み」から防火対策を始めましょう。
たばこによる火災は、住宅火災の原因として継続して上位に位置し続けています。
就寝中は火種や煙に気づきにくく、そのまま火災に発展すると重大な被害につながります。
布団の近くでの喫煙は、絶対にやめましょう。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト)
衣類、布団、新聞紙などの可燃物は、ストーブの熱で知らないうちに乾燥・過熱し、火災につながることがあります。
ストーブの周囲には十分な距離を保ち、物を置かない習慣を徹底しましょう。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
家庭内で繰り返し発生している火災の一つが、調理中の「こんろ火災」です。
油の過熱や鍋の空焚きなど、ちょっとした不注意が事故につながります。
調理中はその場を離れず、火の扱いに十分注意しましょう。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
コンセントにたまったホコリが湿気を含むと、トラッキング現象が起こり火災につながることがあります。
また、使っていないプラグを差しっぱなしにしておくことも事故につながるおそれがあります。
コンセント周りはこまめに清掃し、使わないプラグは抜く習慣をつけましょう。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
古いストーブやこんろは故障や不具合により火災につながる危険があります。
安全装置付きの機器を使うことで、調理油過熱防止装置や立ち消え安全装置などが働き、火災を未然に防ぐことができます。
古い機器を使用している場合は、買い替えも検討しましょう。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
住宅用火災警報器は、火災の初期段階で警報を鳴らし、避難時間を確保するために欠かせません。
設置後10年を目安に本体ごと交換し、定期的に作動確認を行いましょう。
電池切れや故障した警報器は必ず交換してください。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
燃える物が多いほど、火災が起きた際に一気に広がってしまいます。
部屋の整理整頓を心がけ、物を積み上げすぎないようにしましょう。
また、寝具・衣類・カーテン・じゅうたんなどを防炎品にすることで、延焼を遅らせ避難時間を確保できます。
▶出典資料:防炎品燃焼比較実験画像(総務省消防庁・外部サイト・動画)
火災が小さいうちに対処できれば、被害を大幅に減らせます。
住宅用消火器やエアゾール式簡易消火具など、使いやすい器具を準備しておきましょう。
古い消火器は破裂の危険があるため、期限切れのものは早めに処分し、使い方は家族全員で確認しておくことが大切です。
▶出典資料(一般財団法人 日本防火・防災協会・PDFファイル)
火災時に安全に避難できるよう、通路や階段に物を置かず、日常的に避難経路を確保しておきましょう。
避難ルートは2方向以上を想定し、家族や介助者と避難方法を共有しておくことが命を守るために重要です。
▶出典資料:(一般財団法人 日本防火・防災協会・PDFファイル)
家庭だけでなく地域で協力することも大切です。
防火訓練や防災イベントに参加して近隣住民と情報交換を行い、災害発生時には安否確認や初期消火に協力しましょう。
また、地域で避難経路や消火器の設置状況を確認したり、火の取り扱いについて声をかけ合うなどの実践的な活動を行うことで、住宅火災の被害を減らすことにつながります。
▶出典資料(総務省消防庁・外部サイト・動画)
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