市長講演 令和8年7月3日 大分まちづくり研究会
- 日時:令和8年7月3日(金曜日)正午~午後1時
- 場所:トキハ会館 ローズの間
※講演資料はダウンロードファイルをご覧ください
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講演における主な補足発言要旨
- 脱炭素先行地域に令和8年2月に(環境省から)選定されました。5年間で40億円以上の事業です。東日本大震災の際の電源喪失は、透析を受けている患者さんや、自宅で電気を利用して人工呼吸器等を使っている人たちの命に関わりました。そこで、本市の取り組みは、平時の電源の多層化を図ります。そして非常時は、医療用の蓄電池を医療機関等に運んでいってもらうという試みです。また、令和9年10月に完成する6市共有の一般廃棄物の処理施設「みどりの森環境センター」で余った熱から電力を生み出し、水を加水分解し水素を作り、その水素を利用して、脱炭素を図っていきます。最初は、「みどりの森環境センター」内でのフォークリフト等々を、水素燃料にしていきたいと思っています。
- 東日本大震災ではカルテが失われ、投薬内容がわからない状況になったことから、クラウドを利用して、記録を全部残しておき、共有すべきです。これは医療だけではなく、介護もそうであり、本市は、介護のDX化も推進しています。また、現在、マイナ保険証が救急の現場でも使われており、救急隊に提示すれば、今かかっている病院や飲んでいる薬などがわかり、一番適切な場所に搬送できるようになっていくと思います。
- 地域公共交通は、中心と周辺部で格差が生じており、特に路線バスは、中心部の拠点間の利用頻度は高い状況ですが、周辺部は便数がなく、乗客の利用も少なく、バス停に行くまでが大変という状況です。今年の10月にデマンド型で予約をしていれば、駅や支所、病院、自治区の公民館といった拠点までを運ぶ実証を行います。その先はバスや、列車を利用していただくという形の二重の交通システムに変えられないかと考えております。
- 新しい副市長に総務省のサイバーセキュリティ・情報化推進室長の松田氏が就任します。来年の2月からは本庁や支所で書かない窓口がスタートとしますが、行政、医療、介護のDXを図る中でサイバーセキュリティの対策は欠かせません。総務省にお願いし、最も適任の方を派遣してくれるようになったと私は思っています。
- 本市は人口が減少していますが、この10年間で公園が70カ所ぐらい増え、830カ所ほどあります。また、道路は60キロメートルぐらい増えて、2500キロメートルあります。それから公共の建物は、5万3000平方メートル増えていることから、縮んでいかなければいけないと思います。
- 駅(JR大分駅)の北側にある22街区、54街区で決まっていることは、2階または3階で22街区と54街区を横につなげます。そうすると、2万平方メートルの敷地が生まれ、そこに欠かせない機能としては、交通結節機能です。今、民間の方々12団体からいろいろと提案をいただいており、市内に1軒もない高級ホテル、3000人から5000人が入るアリーナ、複合商業施設といったものが挙がっています。必要性を見極めながら、今年度中にどういう姿で作り直していくかということを提示したいと思っています。
- 私が市長になる前に、「大分市には、子どもや若い家族が1日中過ごせる場所が中心部にはない」と言われましたので、市有施設を活用した中心部の活性化を図っています。その中の1つの取り組みとして、大手公園をスケートボードパークに作り変えましたが、週末は相当な方々が利用されています。また、若草公園を芝生化し、7月20日前後に養生期間が終わります。鬱蒼と茂っていった木をかなり剪定し、明るい公園に生まれ変わっていると思います。
- 地域コミュニティの維持再生ということを考えると、高齢者だけが地域包括支援センターに集まっても継続できません。若い人や子どもたちも巻き込んだような取り組みをしていかないとコミュニティは維持できません。そのための最適な広さとしては、中学校区あるいは中学校区2つ分ぐらいであり、本市を全部で23地区に分割しながら、そこに全世代が参加するシステムを作る必要があると考えているところです。
- (資料に)「賢く縮む」と書いておりますが、スポーツ施設を初めとした公共施設の再編は大事だと思います。平成の合併によって大きな市になったけれども、もともと持っていた市町村の公共の施設がそのままになっており、維持管理できないことから集約する必要性があります。
- 本市の産業はどこも頑張っていますが、格差が生じており、第二次産業は好調だけれども、第一次産業は衰えていると言われています。本市としては、大葉、三つ葉、ニラは西日本1位レベルであり、若い就農者も多いことから、第一次産業もしっかりやっていかなければいけないと思っています。
- 外国人数が相当増えている中で、特に留学や技能実習、特定技能といった資格で中期的に暮らすベトナム、インドネシア、フィリピン、ネパール、ミャンマーの方が増えています。こういう方々に我々は仕事をお願いしていますので、彼らの生き方も尊重しなければいけません。これから先は、お互いをいかに認め合うかということが求められる時代に変わってきています。
- 昨年、ある団体からの長年にわたる圧力のよる官製談合と、発注する業務委託等の情報を漏えいする2つの事件がありました。第三者調査委員会と内部調査で、これまでの取り組みを変更しなければいけないとの指摘があり、66の取り組みがあります。昨年度の段階で、40個の改革をスタートしており、残る26の取り組みも今年度に実施することで、すべての解決策が始まっています。令和8年度の取り組みとしては、これまでの「大分市あらゆる差別の撤廃及び人権の擁護に関する条例」を作り直しました。それから、職員が上司を介さずに直接連絡できる相談窓口を新たに設けて、対応を行うことなどを始めているところです。
- 佐賀関大規模火災については、フェーズが変わってきており、これから復興計画に入っていきますが、被災された人たちだけではなく、地域の復興がこれから大事だと思います。復興計画のマスタープランを8月中に作り、年度内に実行計画を作っていきたいと考えています。
- 本市から県外のどこに出ていくのかというと、数として一番多いのは福岡県で、2番目が東京都となっています。特に若い女性が県外に出ており、調査をしたところ、20代前半の女性が出て行っています。理由としては、一旦は地元に就職し、そして自分のお金が少しできたときに、チャレンジしてみたいということで福岡や東京に行くということが多いようです。その方々に戻ってくる機会としては、転職か里帰り出産だと思い、返還免除型の奨学金と里帰り出産を受け入れる親への支援をスタートしました。
- 本市への移住者は209人で、首都圏からの方最も多く、特徴としては30歳代以下が約7割です。定住していくためには、子育て支援、若者への支援が極めて大事ということで、政策に取り組んでいます。
- まちづくりの5つの柱、ひとを「守る」、「育む」、「支える」、「豊かに」、「元気に」のもと、68の政策があり、すべての結論を出しています。今までの本市に足りなかったものは、行政改革だと思っています。この3年間ので、歳入を36億円以上ふやし、歳出を47億円削減することで、全部で83億円を捻出し、新しい事業や拡充すべき事業にまわしてきました。
- 令和7年度に帯状疱疹ワクチンの定期接種を始めましたし、令和8年度から子どもに対して重要な妊婦へのRSワクチンの接種も始めます。これから手術支援ロボットを導入し、遠隔治療が盛んになってくると思いますので、支援を始めましたし、医療や介護は人材不足ですので、AIの導入支援をスタートしております。
- 学校給食費無償化は、国の政策として小学校から無償化になることを想定し、中学校から先に無償化にいたしまた。今年度から小学生の給食費無償化といいますが、本市の給食費は基準になっている5200円を1000円以上上回っております。国の方針としては、その基準額を上回る部分は親から徴収していいということになっているのですが、本市が全額払うようにしました。
- 今、全国的に問題なっている不登校の対策としてスロースタートプログラムに取り組んでおります。特に中学生は環境がまるで変わり、部活動を決めるなど負担が相当ありますので、学期の始まりは授業数を少なくし、ゆっくりスタートすることで、本市の中学生の不登校が減っております。次は小学生の不登校対策をしたいのですが、全国から見ると本市は増加を少なくできています。しかし、どうしても不登校になった人には、メタバースを利用して、学校あるいはいろんな施設に出かけることを体験してもらっており、参加者はかなり増えてきています。
- 本市では、小学校5年生の9割以上に生活習慣病の予防として採血をしていることから、あわせてピロリ菌の検査を行っています。ピロリ菌陽性の人は内視鏡検査をしないと除菌ができない高校生ぐらいまではしっかりとフォローし、将来除菌することで、胃癌の発生を抑えようということで始めました。大体4000人弱の検査で、20数人が陽性です。良かった点としては、子どもが陽性だと親が必ず検査をし、除菌をしていることです。
- 令和8年3月に佐伯市が大分都市広域圏に入り、8市1町まで広がりました。これで大分県の面積の53%、人口でいうと4分の3が大分都市広域圏に属しています。体育館や運動公園、子どもルームなど170を超える事業でお互いに共有できるようにしています。
- 令和7年度から始めたサイエンスパークには、2日間で高校、高専、大学、企業の52ブースに5400人の方が集まりました。今年は、荷揚BASEと隣のアートプラザを利用し、67ブースを出す予定です。世の中はAIによって文系の就職先がかなり減り、理系人材を育てなければいけないという中で、小学生、中学生、親御さん、すべての方を対象に体験できるものになっています。
- 私が市長になった時、中九州横断道路の完成予定は30年後ということでした。それでは、九州の西側に全く勝てず、大在港を利用して輸入や輸出もしなければいけないことから、一番にここ(大分~犬飼)をつなぐべきと要望し、今は環境アセスメント、影響評価準備書および都市計画決定の手続き中です。
- おおいた「夢」花火は、今年で3回目になります。本市の名物ということで、開催する8月最終土曜日に合わせ、小中学校の2学期の始まりも9月1日に延ばさせていただきました。今年は、7時半にスタートし、8000発を打ち上げます。また、開始15分前には、大塚製薬のオロナミンC発売60周年を記念して、1300機のドローンショーを行います。
- 5歳児検診は、4歳6か月から5歳6か月の間に発達障害を早期に見つけることで、対応が決まり、順調に小学校を迎えて欲しいということでスタートさせました。

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