生ごみのひとしぼりモニターの集計結果をお知らせします!
大分市では、生ごみのひとしぼりによる燃やせるごみの減量効果を調査する「生ごみのひとしぼりモニター」を実施しました。
応募いただきましたモニターの皆さん、ご協力いただきありがとうございました!
今後は、この集計データやモニターの皆さんのアイデアを参考に、「生ごみのひとしぼり運動」を全市に広めていきたいと考えています。
モニター調査の概要

- 募集期間 平成24年6月18日(月曜日)~7月31日(火曜日)
- 募集方法 一般公募により200名程度を募集
- 募集要件 大分市内に居住の20歳以上の市民で、1世帯につき1名とする。
- 調査内容 市が貸与する生ごみのしぼり器具2種類と応募者の考えた独自の手法による生ごみのひとしぼりを行い、その前後の重量を3週間分計測する。
- 貸与器具 水切りダイエット、しぼりっ子、計量用はかり、水切りネット、ボウルなど
モニターの基礎データ 220人(世帯)、構成大人520人・子ども132人
モニターの年齢構成

モニターの世帯構成

Q 普段生ごみを溜めている場所は?(複数回答)

(その他の内訳)
- 袋、ネットを使う
- 畑、庭、コンポストに入れる
- 空き容器を使う
- 紙、紙袋を使う
Q 1日あたりの生ごみ処分回数は?

(その他の内訳)
Q 生ごみのひとしぼりを実施していますか?

(その他の内訳)
Q生ごみ処理器(コンポスト)を使用していますか?
(その他の内訳)
生ごみのひとしぼり 集計結果
モニター独自の生ごみひとしぼり方法
約74%のモニターが「手しぼり」で実施しました。理由としては、「普段やっている」「手間が掛からない」「しっかりとしぼれる」などの回答が多く見受けられました。
次いで、空きびんなどの「器具を使う」、自然に水きりさせる「放置・天日干し」となっています。
その他では、「新聞紙に吸わせる」「振る・遠心力で水きり」となっています。


ひとしぼりによる減量効果
器具ごとの「ひとしぼり前」「ひとしぼり後」「しぼれた水分」の1世帯1日あたりの平均重量となっています。
最も減量効果が高かったのは「独自方法(主に手しぼり)」という結果となりました。1日あたり約47グラムの水分がしぼれ、減量率は9.7%でした。
次いで「水きりダイエット」が40グラム・8.4%、「しぼりっ子」が33グラム・7.1%の順となりました。
全体の平均値では、40グラム・8.4%となっています。
注 端数処理をしていますので、前後の差と水分量が完全には一致しません。
全体の平均値(1日約40グラム)を基に、全市民が毎日生ごみをひとしぼりしたと仮定すると・・・
- 燃やせるごみの減量効果 年間約3千トン
- ごみ処理経費の削減効果 年間約5千2百万円
- 二酸化炭素の削減効果 年間約3百トン(マイナスCO2)
となります!
各家庭で手軽にできる「生ごみのひとしぼり」にご協力をお願いします。
アンケートの集計結果
調査にあわせて、ひとしぼり器具(2種類)の使用感などについてお聞きしました。
水きり性能については、「良い」との評価は「水切りダイエット」が多く、「普通」との評価は半々に、「悪い」の評価は「しぼりっ子」が多い結果となりました。
使用感については、「良い」と「普通」の評価は半々、「悪い」の評価はやや「しぼりっ子」が上回る結果となりました。
器具の評価は、各家庭の生ごみの量によって差が出たと思われます。
器具の水切り性能について

器具の使用感について

良かったと思う器具は?

「良い」と評価のあった意見
水切りダイエット
- 水が良くきれる
- 力を入れやすい
- 上から押さえたらよくしぼれる
- 手が汚れない
- 少ない量でもしぼれる
しぼりっ子
- 押し付けるだけなので簡単
- 三角コーナーの代わりになる
- 下の穴から自然に水きりできる
- 手が汚れない
- 生ごみが多いとしぼりやすい
Q 生ごみのひとしぼりで効果のあったと思われることは?(複数選択)

「その他」では、
- 「計量することで家庭から出る生ごみの量に改めて気がついた」
- 「ひとしぼりしたら、コンポスト(ボカシ)容器の中の状態が良くなった」
- 「どうしたら生ごみを減らせるか、日頃から意識するようになった」
- 「ひとしぼりに改めて関心を持った」
などの感想がありました。
アイデアや意見など
調理に関するもの
- 野菜の皮などは濡らさないようにする。剥いたものを洗うようにする。
- 水分の多い生ごみと、水分の少ない野菜の皮などは分けておくと後でしぼりやすい。
- 食べ残しのないように工夫して調理する。作り過ぎないように注意する。
- 冷蔵庫の中の食材を把握してから買い物に行く。食品を無駄にしない。
- 安いからといって必要以上に買いすぎない。
- 余った食材や料理も、冷凍したりしてごみにならないようにする。
生ごみの処分について
- 生ごみは溜めずに、少しずつしぼった方が手間が掛からない。
- 新聞紙に包んで、上から押さえつけている。余分な水分も取れて、臭いもしない。
- 夏場は直射日光のあたる場所に置いておく。短時間でカラカラに乾いてしまう。
- 天日干しの効果を実感した。しぼりにくい野菜の皮など230グラムが85グラムに減少した。
- スイカの皮などは、細かく切って時間を置くと水分が出やすくなる。
- 庭や畑がある人は、野菜くずなどは埋めると堆肥になってよい。
- 我が家ではコンポスト(生ごみ処理容器など)を使っているので、生ごみはほとんど出ない。
- 高齢者向けには、流しにネットをかけて自然に水きりさせるだけの簡単な方法がいいと思う。
水きり器具に関するもの
- 器具は柔軟性のあるものの方が使いやすい。例えばシリコンざるなど。
- わざわざ器具を買わずとも、空きびんの底で押しつけるだけでも良くしぼれる。
- 回転式の野菜の水きり器も使えるのでは?
- 水きりネットは網のタイプよりストッキングタイプの方が、細かなごみが漏れないのでよい。
- 市販の器具は一長一短があるので、生ごみの種類や量によって工夫が必要。
- 長時間三角コーナーに放置するだけでもかなり水きりができる。
市への提案など
- こういうモニターは時折やった方が、関心が無くても一度やると気をつけるようになる。
- ひとしぼりによるメリットを家庭でも実感できるように広報することが必要。メリットがないとなかなか行動に移せないと思う。
- 水分を減らすことでどのようなメリットがあるのか?資料があるとやる気が出る。
- ひとしぼりも大切だが、ごみステーションに出さないように「生ごみ処理器」の普及が大切だと思う。
- 電動生ごみ処理機を市でモニターして貸し出したらどうか?
- 一人でも多く「クリーン推進員」を経験してもらい、ひとしぼりやごみの分別などに関心を持ってもらいたい。
- 下水道が整備されていない地域では、ひとしぼりによる汚水がそのまま河川や水路に流れ込むことになるので、水質汚染に繋がるのではないか?
生ごみのひとしぼりモニターの詳細な結果については、下記ファイルをダウンロードしてください。
ダウンロード