更新日:2025年3月1日
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みなさんは、「プレコンセプションケア(プレコン)」ということばを聞いたことはありますか?
プレ(Pre)は(~の前)、コンセプション(Conception)は(受胎・妊娠)で、"妊娠前"のヘルスケアを意味します。
若い男女が、現在のからだの状態を知り、生活習慣の見直しや、将来の妊娠・出産や子育て、さらには年齢とともに訪れるからだの変化などに備えて正しい知識を身につけ、自分自身と家族、そして将来生まれてくる赤ちゃんの健康に役立てるものです。
若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。プレコンの実践で、妊娠前にリスクを減らしていくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康につながります。
「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などが将来の不妊の原因となることがあります。妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。
こどもを持つ選択をするかしなかにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、より豊かな人生につながるでしょう。
(※出典:国立成育医療研究センター プレコンノート)
詳細は大分県ホームページへ
始めていますか?プレコンセプションケア(別ウィンドウで開きます)
生活習慣病や早期のがんは、自覚症状のない場合が多い病気です。
定期的な健診(検診)によって、自分たちの体の状態を把握しておくことで、妊娠合併症や低出生体重児などの赤ちゃんの健康リスクの予防することができます。特に20歳以上の女性の方は、2年に1回、子宮頸がん検診を受診しましょう。
性感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。感染しても無症状であることが多く、治療に結びつかないケースが多く見られます。検査を受け、しっかりと治療することが大切です。パートナーがいる場合は、パートナー間で感染しあうピンポン感染を防ぐため、カップルは一緒に性感染症のチェックをしましょう。
大分市保健所では、性感染症の不安がある方に対してHIV/エイズ・性感染症検査を実施しています。匿名受検やご相談のみも受け付けています。(別ウィンドウで開きます)
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
HPVワクチンの定期接種について(別ウィンドウで開きます)
妊娠中にかかると、赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。感染症から完全に身を守ることはできませんが、風疹、麻疹、水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)はワクチンを打つことで予防できます。妊娠中、とくに妊娠20週までに風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症し、心臓の病気や白内障、難聴を患うリスクが高まります母子手帳でワクチンの接種歴を確認して、必要であれば妊娠を考える前に接種しましょう。
妊娠を希望する女性等に対する風しんの抗体検査および予防接種費用の助成について(別ウィンドウで開きます)
大分市では、不妊治療における経済的負担の軽減を図るため、保険診療で実施した体外受精や顕微授精などの生殖補助医療と併せて行った、先進医療に要する費用の一部を助成します。また、将来赤ちゃんを授かることを望むご夫婦や、不妊の悩みを持つご夫婦の妊活を支援するため、不妊に関する検査を受診した場合、妊活応援検診費(不妊検査費)助成事業として、その費用の一部助成しています。さらに、現在、研究段階にある不育症検査のうち、保険適用を見据えて先進医療として実施されるものを対象に、検査に要する費用の一部を助成します。
不妊治療費(先進医療費)を助成します(別ウィンドウで開きます)
妊活応援検診費(不妊検査費)を助成します(別ウィンドウで開きます)
大分市では思春期世代に向け、大分県助産師会に委託し思春期健康教育を行っています。
大分県助産師会では「思春期健康教育」として、小・中学校、高等学校、PTAや各団体等にいのちの大切さを伝える講演活動をしています。
いのちに寄り添い、いのちの誕生に携わる助産師の立場から、神秘的ないのちの誕生や妊娠、出産の知識をわかりやすく伝え、知ってもらうことによりいのちの尊さや大切さを学びます。また、子どもたちが自分自身を正しく知り、自分の心と身体に向き合えるよう、発達段階に応じた、性と生についてお話します。