ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 文化財 > 大分市の文化財 > 建造物 > 鳥居(王子神社)
更新日:2024年11月29日
ここから本文です。
分類 | 有形文化財(市指定) |
王子神社に建立されている鋳造の鉄製鳥居で、明神鳥居(みょうじんとりい)と呼ばれる形のものです。制作年は「寛政8(1796)年2月穀日」であることと府内藩主第6代松平近儔(まつだいら ちかとも)が建立したことが、鳥居の柱前面に陽刻されています。昭和20(1945)年7月16日の大分空襲の際に被災し,笠木、島木は新造しましたが、柱と貫は制作当時のものです。
王子神社がある王子町は江戸時代には駄原村(だのはるむら)といい、中世末から鋳物師(いもじ)が活動を展開し、「金屋」の町が生まれました。その製品は豊後一円はもちろん、東九州全般におよび、遠く関西方面まで送り出していました。この鳥居は、駄ノ原鋳物師(だのはるいもじ)の作品として、また、大分の産業工芸史の中の一こまとして忘れてならないもののひとつといえるでしょう。
ちなみに王子神社は「豊府雑志」によれば延久5年(1073)に創祀(そうし)との伝承をもつ古い神社といえます。
|
|
名称 | 鳥居(とりい) |
指定年月 | 昭和49年1月9日 |
時代 | 江戸時代(1796年2月) |
所有者 | 王子神社(おうじじんじゃ) |
所在地(指定地番) | 王子北町3-28 |
関連リンク