更新日:2025年3月18日

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浄土寺

浄土寺一伯公廟(じょうどじいっぱくこうびょう)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺一伯公廟

本堂の東方に位置する木造平屋建。

入母屋造妻入桟瓦葺(いりもやづくりつまいりさんかわらぶき)で、松平忠直(一伯)の墓碑を安置します。

桁行3.0m梁間2.4m、軒唐破風を付け、正面の開閉の二枚戸には三葉葵の紋様が陽刻されています。

 

支輪には雲文様を刻み、組物などの細部意匠は見事で、近世における廟所建築(びょうしょけんちく)の好例として高く評価されています。

                                                                                    

指定年月 平成20年10月23日
時代 江戸後期(大正14年・昭和49年移築)
所在地(指定地番) 王子西町93-1

浄土寺本堂(じょうどじほんどう)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺本堂

本堂は嘉永2(1849)年に建立。境内地の中央南寄りに東面して建つ大規模な七間堂。屋根の形は入母屋造本瓦葺き(いりもやづくりほんかわらぶき)で、正面に一間向拝を付けています。

 

正・側三方に広縁をまわし、正面には広い畳敷の外陣と凸型の内陣からなる浄土宗本堂の典型的な平面形をなしています。

 

四天柱上部の組物や支輪など装飾的で見応えがあります。

 

                                                                      

指定年月 平成20年10月23日
時代 嘉永2(1849)年(昭和55年改修)
所在地(指定地番)

王子西町93-1

浄土寺表門(じょうどじおもてもん)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺表門

本堂の正面に南北棟で建つ四脚門。

 

両脇に袖塀を設け、花頭形に穿ち、開戸をたてています。

 

屋根の形は、入母屋造桟瓦葺(いりもやづくりさんかわらぶき)。控柱とも粽付(ちまきつき)円柱で、柱上に出組、中備に蟇股(かえるまた)を置き、軒回りには龍や貘、唐獅子などを彫り飾り立てています。

彫刻は曲線が滑らかで切れがあり、全体に高い大工技術が認められます。

 

境内の正面に建ち、寺を代表する外観となっています。

 

指定年月 平成20年10月23日
時代 明治後期(昭和26年改修、49年移築)
所在地(指定地番)

王子西町93-1

浄土寺北門(じょうどじきたもん)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺北門

境内の北辺、通りに面して建つ四脚門。


両脇には、潜り戸(くぐりど)が設けられた袖塀と呼ばれる低い塀が取り付いています。


軒を支える柱の上の木組みが特徴で、皿斗を置き、その上に台輪を回す特異な仕様になっています。
 

 

 

 

指定年月 平成20年10月23日
時代 大正14(1925)年(昭和49年移築)
所在地(指定地番)

王子西町93-1

浄土寺庫裏(じょうどじくり)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺庫裏

本堂の北方に東面して建つ四面に庇がつく細長い建物。

 

屋根の形は寄棟造妻入桟瓦葺き(よせむねづくりつまいりさんがわらぶき)で、建物1階の正面には古い形式の開き戸が残されています。

また、主な柱は6寸角の角柱で、柱を大きく面取り角を無くして丁寧に仕上げています。境内の中で最も古い建物です。

 

 

指定年月 平成20年10月23日
時代 江戸後期(末期改修)
所在地(指定地番)

王子西町93-1

 

浄土寺玄関及び渡廊下(じょうどじげんかんおよびわたしろうか)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺玄関及び渡廊下

 

本堂と庫裡をつなぐ南北の廊下。東面に入母屋屋根の玄関があります。

礎盤の上に立つ2本の角柱が印象的で、柱等に出三斗を組み、軒を支えています。


廊下は本堂につながる南半分が板敷の高廊下、庫裡につながる北半分が畳廊下と異なる構造で、高廊下には府内藩主(大給松平家・おぎゅうまつだいらけ)が使用した屋形船の戸や朱塗りの天井板が転用されていると伝えられています。
 

指定年月 平成20年10月23日
時代 江戸末期
所在地(指定地番)

王子西町93-1

 

浄土寺大弁財天石宮(じょうどじだいべんざいてんいしぐう)

分類 有形文化財(国登録)
浄土寺弁財天石宮

 

庫裏の西北、庭園内に建つ石造本殿。

 

小規模な一間社流造(いっけんしゃながれづくり)で、切石基壇上(きりいしきだんじょう)に建ちます。

石材は地元産の通称「高崎石」と呼ばれる凝灰岩で、基礎と身舎(もや)、向拝(こうはい)、屋根の4石からなっています。

 

木鼻や組物、懸魚(げぎょ)、垂木など細部まで丁寧に仕上げており、技巧的な冴えを見せています。

 

建設年代は石宮背面に「明治四十四年」の刻銘があります。

 

指定年月 平成20年10月23日
時代 明治44(1911)年(昭和49年移築)
所在地(指定地番)

王子西町93-1

徳川家康の孫、松平忠直(一伯公)が眠る浄土寺                #オオイタレキシ旅

王子西町にある浄土寺は、徳川家康の孫、松平忠直(一伯公)のお墓があることで知られます。
大坂夏の陣で真田幸村を討ち取るなど大きな功績を残した忠直は、越前から豊後国に移り住み、生涯をこの地で過ごします。浄土寺第十代の信誉(しんよ)上人と親交が深かった縁もあり、遺体はここ浄土寺に葬られました。

忠直が眠る「浄土寺一伯公廟」は、本堂東に位置します。入母屋造妻入桟瓦葺、正面に軒唐破風を付けた華やかなもので、扉板と瓦には徳川家の「葵の紋」が施され、中には忠直の墓碑が納められています。

一伯公廟の他、境内の本堂・庫裏(くり)・玄関及び渡廊下・大弁財天石宮・表門・北門の7件が国登録有形文化財であり、歴史的な景観を今に伝えています。
 

浄土寺

Point

一伯公廟は、江戸時代の廟所(びょうしょ)建築の代表例で、正面の唐破風や柱の上に置かれた組物の造りは、彫りが鋭利で、曲線が滑らかに仕上げられ、丁寧で高い大工技術が使われています。
 

Access

所在地      : 王子西町8-35

移動時間   : 大分駅から車で約10分

駐車場      : 約80台

 

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部文化財課 

電話番号:(097)578-7546

ファクス:(097)536-0435

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