更新日:2017年3月31日
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近年、全国的に、食後数時間で一過性のおう吐や下痢を発症し、軽症で終わる原因不明の食中毒が発生していました。こうした事例の多くでは、共通して鮮魚介類、特にヒラメの刺身が提供されていました。厚生労働省などが調査をしたところ、ヒラメに寄生したクドア・セプテンプンクタータ(Kudoaseptempunctata)がヒトに下痢症状等を引き起こすことがわかりました。
ヒラメを冷凍もしくは加熱すれば、クドア・セプテンプンクタータによる食中毒を防ぐことができます。また、生産地(養殖地)では、出荷前のモニタリング検査や飼育環境の清浄化等の取り組みが行われています。
ヒラメ
約10マイクロメートル(μm)
食後数時間で一過性の下痢やおう吐等の症状が起きます。
症状は軽度で、速やかに回復します。
クドア・セプテンプンクタータが多数寄生しているヒラメを生で喫食した場合。
マイナス20℃で4時間以上の冷凍、または中心温度75℃5分以上の加熱で食中毒を防ぐことができます。
一度凍結した後に喫食したり、加熱調理したりすることにより食中毒は防止できます。
ヒラメによる食中毒を防止するため、養殖場では、現段階でできるさまざまな対策が進められています。
生食用のヒラメを提供する際には、その一部を検食として保管するようにしましょう。