更新日:2016年11月15日
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平成27年2月16日、宮崎県で「アオブダイ」を食べたことによる死亡事例が発生しました。
この魚は肝臓や消化管にパリトキシンという有毒物質を含むことがあり、間違って食べた場合、筋肉痛、呼吸困難、けいれんなどを起こし、重篤な場合は死亡することもあります。
食べたり、販売したりすることがないよう注意してください。
日本で中毒原因となる有毒種は、アオブダイ(図1)、ハコフグ(図2)です。その他、ブダイ(図3)、ウミスズメ(図4)、ハタ科マハタ属の魚類も中毒原因魚の疑いがあります。
(厚生労働省HPより抜粋)
図1 アオブダイ
図2 ハコフグ
図3 ブダイ
図4 ウミスズメ
昔からアオブダイの肝臓等を食べて食中毒が起こることが知られています。この食中毒の原因がパリトキシンです。パリトキシンはイワスナギンチャク(イソギンチャクの一種)に含まれる猛毒で、アオブダイなどの魚は、このイワスナギンチャクを餌として食べて肝臓などに毒を蓄積します。パリトキシン中毒は、食べてから数時間~十数時間で発症します。主な症状は、横紋筋融解に由来する筋肉痛、筋力低下、歩行困難、ミオグロビン尿症(黒褐色の排尿)などで、重症例では呼吸困難、腎障害などの症状を呈し、死に至ることもあります。