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更新日:2025年5月22日
令和7年5月16日(金曜日)、大分市内で食中毒が発生しました。
食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない(清潔)」・「増やさない(迅速・冷却)」・「やっつける(加熱)」です。
令和7年5月19日(月曜日)、大分市保健所宛に「5月14日(水曜日)に、大分市都町の飲食店『のんすけ 2号店』で会食をしたところ、複数人が体調不良になった。」と連絡がありました。
調査の結果、5月14日(水曜日)に当該店舗を利用した2グループに体調不良者がいることが判明しました。
大分市保健所は、当該店舗が調理提供した料理を原因としたサルモネラ属菌による食中毒と断定し、本日、食品衛生法に基づき、営業停止(2日間)を命令しました。
1.調査内容
(1)発生日時:令和7年5月16日(金曜日)午前0時頃
(2)原因施設
所在地:大分市都町2丁目1-26 第2多田ガラスビル102
営業の種類:飲食店営業
屋号:のんすけ2号店
営業者:大野商店株式会社 代表取締役 大野嵩敏
(3)原因食品:令和7年5月14日(水曜日)に当該原因施設が調理提供した料理
【串焼き(豚肉)、炙りレバー(豚肉)、ハムカツ等】
(4)原因物質:サルモネラ属菌
※患者便:4検体中3検体からサルモネラ属菌を検出
※検査機関:大分市保健所検査室
(5)喫食者数:10名(調査中)
(6)患者数:5名(調査中)
20歳代 | 30歳代 | 小計 | 合計 | |
男 | 0 | 4 | 4 | 5 |
女 | 0 | 1 | 1 |
(7)症状:腹痛、下痢、発熱等
(8)受診状況:医療機関受診者3名 (入院患者なし)
(9)潜伏期間:26.5~60.5時間
(10)患者状況:現在は、全員快方に向かっています。
2.食中毒と断定した理由
(1)患者らの共通食は、当該原因施設が調理提供した料理のみであること。
(2)患者の便からサルモネラ属菌を検出し、患者の症状および潜伏期間がサルモネラ属菌によるものと一致していること。
(3)患者の発症の流行曲線が一峰性を示しており、症状が共通していることから単一暴露の傾向が認められたこと。
(4)医師から食中毒患者の届出が提出されたこと。
以上から、上記施設を原因とするサルモネラ属菌による食中毒と断定しました。
3.原因施設への措置内容等
(1)行政処分:営業停止命令
令和7年5月22日(木曜日)から23日(金曜日)まで(2日間)
(2)指導内容
【特徴】
自然界に広く分布している細菌で、河川・下水道などにも生息していますが、牛や豚、鳥などの腸管内にも生息しています。乾燥に強く、35度から43度で活発に増殖し、7度未満の低温でも発育は止まりますが死滅することはありません。
【症状】
潜伏期間は、通常12~48時間ですが、3~4日(72~96時間)で発症する事例もあります。主として下痢、腹痛、嘔吐、38度前後の発熱の症状がみられます。
【予防のポイント】