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更新日:2023年8月23日

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ノロウイルスによる感染症・食中毒を予防しましょう

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。特に保育園、幼稚園、小学校などに通う子どもたちや、高齢者が集団生活を送っている施設内では、ヒトからヒトに感染し、爆発的に流行することがあります。

1.ノロウイルスとは?

  • ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染します。感染力が強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ると感染します。
  • 感染すると、ヒトの腸管で増殖し、吐き気、おう吐、下痢、腹痛、発熱などを起こします。
  • 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間です。
  • 症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
  • 感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。 
  • 体内のノロウイルスを直接やっつける薬はありません。
  • ワクチンなどの予防薬もありません。
  • 免疫ができにくいので、「一度かかったら大丈夫」ということはありません。    
  • 感染すると、患者の吐物や便とともにノロウイルスが排出されます。 
  • 症状がなくなっても、通常では一週間程度、長いときは1か月程度便にウイルスの排泄が続くことがあります。 
  • ノロウイルスは熱に弱いので、加熱(85~90度で1分半以上)することでやっつけることができます。
  • ノロウイルスの消毒には煮沸等の加熱殺菌、もしくは塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム:200ppm以上)で浸すようにすること等が有効です。

2.どうやって感染するの?

  • このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています 。   

【人からの感染】

  • 患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから、人の手などを介して感染する場合。
  • 家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところで、ヒトからヒトへ飛沫などで直接感染する場合。

【食品からの感染】

  • 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合。
  • ノロウイルスに汚染されていた二枚貝や飲料水を、生あるいは十分に加熱調理しないで摂取した場合。

ノロウイルス感染経路の画像

3.どうやって防げばいいの?

(1)手洗いはこまめに行う。

手洗い方法の画像

  • 最も重要な予防方法は手洗いです。わずか数個~100個のウイルスで感染するので、外出から帰った時や調理や配膳の前、トイレの後、食事の前などには手洗い(1回では不十分な可能性があるので2回以上)をしっかりしてウイルスを洗い落としましょう。

(2)生ものの取扱いは慎重にする。

  • カキなどの二枚貝は生で食べず、十分加熱(中心部が85~90度以上で1分半以上)しましょう。
  • とくに子どもや高齢者など抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
  • 井戸水や湧水など、消毒が不明な水は煮沸して利用しましょう。

(3)調理器具等は十分に洗浄した後、消毒を。

  • 調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、消毒しましょう。
  • 二枚貝などを取り扱うときは専用のまな板や包丁を使用するか、調理器具を使用の度に洗浄する、熱湯消毒する等の対策を行い、他の食材への二次汚染を防止しましょう。

ノロウイルスの消毒には煮沸等の加熱殺菌、もしくは塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム:200ppm以上)で浸すようにすること等が有効です。(手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。)

※次亜塩素酸ナトリウムの希釈の仕方については、このページの下部にある図「塩素消毒」をご覧ください。

(4)嘔吐・下痢便の処理はマスク・手袋着用を。

  • 嘔吐物や下痢便には、ノロウイルスが大量に含まれています。処理の際に吸い込むと感染してしまう恐れがありますので、マスク・手袋をしっかりと着用し雑巾・タオル等で嘔吐・下痢便をしっかりと拭きとってください。拭きとった後は、ビニール袋に入れて密封し、捨ててください。その後、汚れた衣服や物品、嘔吐・下痢便のあった場所を中心に塩素系漂白剤(200ppm以上)で消毒してください。
  • おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密封して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の塩素系漂白剤(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)

ノロウイルス消毒

4.もし感染してしまったら

  • 体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行いましょう。
  • 感染が疑われた場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。

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電話番号:(097)536-2704

ファクス:(097)532-3490

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