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更新日:2024年8月6日
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分類 | 史跡(国指定) |
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大分川の支流七瀬川右岸の丘陵に、高さ1.8m、幅4.5m、奥行1.5m程の石窟を彫り込み、その奥壁に、東を向いて彫られています。
高瀬石仏は大日を中心として諸悪煩悩を取り除き、さらに如意輪には富貴財宝取得、大威徳には怨敵降伏、深沙大将には仏法保護などの、祈願修法の対象といて作られたもので、その時期は、平安時代末期の12世紀中ごろ以降の作とみられます。 |
名称 | 高瀬石仏(たかせせきぶつ) |
指定年月 | 昭和9年1月22日 |
時代 | 平安~鎌倉時代 |
所在地(指定地番) | 高瀬901 |
高瀬石仏は、七瀬川公園の南方に位置する石窟仏です。色鮮やかな磨崖仏は、石窟の中にあるため保存状態も良く、当時の色彩がよく残っています。
向かって右から馬頭観音坐像、如意輪観音坐像、胎蔵界大日如来坐像、大威徳明王坐像、深沙大将立像の5体の仏像が彫られています。
何よりも目を引くのは左端の深沙大将という仏教神。炎髪を逆立て、額と胸の首飾りに髑髏をつけ、お腹に童女の顔、左手と両足に蛇を巻き付かせたインパクトのある姿は、三蔵法師を守護した沙悟浄のモデルであるといわれています。
他にも、6つの顔を持ち、水牛にまたがる大威徳明王、宝冠に馬頭を抱いた馬頭観音など、大分では珍しい密教の仏様が彫られている高瀬石仏は、身近に訪れることができる貴重な磨崖仏です。
「大分市デジタルアーカイブ」ウエブサイトでは、高瀬石仏をはじめ市内6ヵ所の磨崖仏を3Dで公開しています
所在地 : 高瀬901-1
移動時間 : 大分駅から車で約30分
駐車場 : あり 10台 無料
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