ホーム > 健康・福祉・医療 > 介護・障がい者・福祉 > 【9月21日は世界アルツハイマーデー】認知症を正しく理解し、本人や家族を地域全体で支えましょう
更新日:2024年9月19日
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アルツハイマー病は、認知症の原因となる病気の一種で、認知症全体において半数を超える割合を占めています。
認知症は誰もがかかる可能性のある病気です。85歳以上では約4人に1人にその症状があるといわれています。認知症の人は、つい先程した体験を忘れてしまうという症状から、過去から現在への連続性がなくなるため、絶えず不安な状態におかれていることになります。このような心理を理解する周囲の関わりが、安心感を与えるコミュニケーションにつながります。
認知症を正しく理解し、本人や家族を地域全体で支えていきましょう。
市民の皆さまに認知症に対する関心と正しい理解を深めていただくため、認知症支援・啓発活動のシンボルカラーである「オレンジ」のライトアップを実施します。
江戸時代に活躍した陶工・酒井田柿右衛門が、夕日に映える柿の実のオレンジ色から着想を得て作り出した赤絵陶器は、海外に輸出され世界中で高い評価を受けました。日本の認知症支援・普及活動も、この「柿色」のように世界中に広まってほしいとの願いを込めて、オレンジ色がシンボルカラーになりました。
また、暖かさを感じさせるオレンジ色は、「手助けします」という意味をもつとも言われています。
令和6年9月17日(火曜日)~令和6年9月30日(月曜日)
※日没から日の出までの間
大分城址公園「櫓(やぐら)」
※197号線沿いになります
認知症になっても安心して暮らせる社会をみんなで考える「世界アルツハイマー月間」の取り組みとして、大分市認知症地域支援推進事業に集うボランティアスタッフにより「おおいた認知症情報局実行委員会」が立ち上げられ、普及啓発イベントが開催されます。入場は無料です。
当日は、多くの認知症ご本人やその家族が集うなか、実際に当事者と対話やレクリエーションを行いながら認知症についてより理解していただく機会になればと考えます。また、認知症に関して日頃から抱いている疑問や不安に思っていることを医療・法律・介護の面において専門家に相談するブース、大分大学の学生を中心に「認知症になったらどうしてほしい?」をテーマとした認知症に対する気持ちを集める「みんなの樹」を設置します。そして、人は年齢を重ねていくにつれ、うまく身体が動かせなくなったり、視野が狭くなったりしますが、それがどのような状態なのか体験できるコーナーを設置します。
認知症の理解・普及啓発イベント「おおいた認知症情報局」チラシ(PDF:671KB)
「認知症」とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害がおこり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6カ月以上継続)をいいます。
認知症を引き起こす主な病気として、アルツハイマー病・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症・脳血管性認知症等があります。
記憶障害・・・新しいことを覚えられない、覚えていたことを忘れる等
見当識障害・・・時間や季節感の感覚が薄れる、道に迷う、周囲の人との関係が分からなくなる等
理解・判断力の障害・・・2つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる、いつもと違う出来事で混乱しやすくなる等
実行機能障害・・・計画を立て、段取りをすることができなくなる等
目線を合わせて、笑顔でゆっくりと話しましょう。分かりやすい言葉で1つずつ伝えましょう。相槌や軽いスキンシップも有効です。
接する人の焦りは本人に伝わります。余裕をもって、本人のペースにあわせて接しましょう。
間違いがあっても「ダメでしょう!」など叱ったり責めたりするのではなく、まず本人の気持ちを受け止めましょう。
「認知症の人は何も分からない」は間違いです。認知症になっても思いや感情、誇りを失っているわけではありません。本人ができることを手助けするよう関わりながら、自尊心を傷付けないよう心がけましょう。
認知症についての悩み、介護の悩みについて抱え込まず、相談できる場所をみつけましょう。
「おおいた認知症情報サイト おれんじ」では、パンフレット「認知症ノート」を読むことができます。ぜひご活用ください。(いずれも別ウィンドウで開きます)
「認知症かな?」と思ったら、早期に受診することが大切です。症状の原因によっては治療でよくなる場合もありますし、薬で進行を遅らせることで日常生活能力を維持する効果が期待できます。まずは、かかりつけ医にご相談ください。
大分県が登録した「もの忘れ・認知症相談医」です。相談にあたっては原則診察料がかかります。詳細については、直接、医療機関へお問い合わせください。オレンジドクターの名簿情報は、大分県ホームページ「オレンジドクター(もの忘れ・認知症相談医)」(別ウィンドウで開きます)で閲覧できます。
認知症に関する心配事や困りごとについて、本人や家族・関係機関からの相談に、専任の相談員が応じます。
大分県認知症疾患医療センター(地域型) 緑ヶ丘保養園(別ウィンドウで開きます) (市内の指定医療機関)
所在地:大分市大字丹生1747番地 専用電話番号:097-593-3888(月~金曜日 午前9時~午後5時)
大分県認知症疾患医療センター(連携型) 河野脳外科病院(別ウィンドウで開きます)(市内の指定医療機関)
所在地:大分市森町字花ノ木通511-1 専用電話番号:097-521-5111(月~金曜日 午前9時~午後5時)
地域で暮らす高齢者のみなさんが、いつまでも健やかに住み慣れた地域で過ごせるよう、認知症をはじめ介護・福祉・保健・医療等さまざまな面から支援する、高齢者の総合相談窓口です。
大分市ホームページ「こんにちは地域包括支援センターです」(別ウィンドウで開きます)
相談機関名 | 電話番号 | 詳細 |
---|---|---|
大分市保健所(認知症の悩み電話相談) | 097-537-1165 |
保健師が相談に応じます |
大分県社会福祉介護研修センター | (代表)097-552-6888 |
介護教室の開催や福祉に関する情報など |
(公社)認知症の人と家族の会 大分県支部 | 097-552-6897 |
電話相談:火~金曜日(祝日を除く)午前10時~午後3時 【大分の集い】毎月第4水曜日 午後1時~午後3時 ※ただし12月は11日(第2水曜) 【鶴崎の集い】毎月第1木曜日 午後1時~午後3時 【稙田の集い】毎月第3水曜日 午前10時~正午 【若年性認知症の家族の集い】奇数月の開催 |
65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」といいます。主に働き盛りの世代に発症するため、本人だけでなく家族への生活の影響が大きいことが特徴です。
まずは、若年性認知症支援コーディネーターにご相談ください。
受診までのサポート、診断後のサポート、職場で気づいた時の対応、就労を続けるための支援、当事者・家族と話ができる場、退職後の生活、各種手続きの窓口へのつなぎ等の相談ができます。
<ご相談先>
火~金曜日 午前10時~午後3時 ※祝日は除く
【電 話】電話番号 097-529-7588(医療法人 明和会 佐藤病院内)
【来 所】事前予約制(電話等で予約)出張相談も行います
【メール】(随時) メールアドレス jakunen.oita@gmail.com
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