更新日:2024年3月7日
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犬は私たち人間に心の安らぎや純粋な愛情を与えてくれ、私たちの人生を豊かなものにしてくれます。
しかし、犬を飼ううえで飼い主さんが守らなければならない法律(「狂犬病予防法」、「動物の愛護及び管理に関する法律」)や条例(「大分県動物の愛護及び管理に関する条例」、「大分市ポイ捨て等の防止に関する条例」)があり、飼い主さんにはその犬の命を預かるという責任に加え、社会に対する責任が生じます。
これから犬を飼おうとする方々は以下をご覧になっていただき、犬が命を終えるまで愛情をもって適切に飼うことができるか、家族全員で話し合ってみてください。
なお、すでに犬を飼っていらっしゃる方々も以下をご覧になっていただき、適正な犬の飼い方ができているか再確認をお願いします。
「動物の愛護及び管理に関する法律」第7条には、犬(ペット)の飼い主の責務として、6つのことが明記されています。
命ある動物への責任を十分に自覚し、種類や習性に応じて正しく飼うこと、生活環境を悪くしないように、また人に迷惑をかけないように飼うこと。
動物の病気や感染症等の正しい知識を持ち、その予防に必要な注意を払うこと。
動物が逃げ出したり迷子にならないように、必要な対策をとること。
動物がその命を終えるまで適切に飼うこと。
飼っている動物が増えすぎて管理できなくなることのないように不妊去勢手術をすること。
自分の飼っている動物だと分かるように、首輪や迷子札、マイクロチップ等をつけること。
「狂犬病予防法」の定めにより、飼い犬は、犬の登録と狂犬病予防注射を受けなければなりません。
生後91日以上の飼い犬は生涯1回の犬の登録が必要です(有料)。
登録の証明として鑑札を交付します。
※犬の血統書とは異なります。
誰が、どこで、どのような犬を飼養しているか市町村に登録することです。
※なお、飼い主が変わった、もしくは引越しをした等、登録事項に変更があった場合は、大分市動物愛護センター(おおいた動物愛護センター内)もしくは大分市保健所2階衛生課で登録の変更届出を必ず行ってください(無料)。オンライン(別ウィンドウで開きます)からも手続きができます。
毎年1回の狂犬病予防注射が義務づけられています(有料)。
狂犬病予防注射済みの証明として狂犬病予防注射済票を交付します。
令和6年度鑑札
登録を証明する犬鑑札と狂犬病予防注射済みを証明する狂犬病予防注射済票は必ず犬に装着してください。
※咬傷事故発生時から調査終了までは、狂犬病予防注射を受けさせないでください。
放し飼いは「大分県動物の愛護及び管理に関する条例」に違反する行為です。
散歩の際は、必ずリードにつないでください。
放し飼いの状態では、犬が人や他の犬を咬んだり、他の人の敷地内に侵入し糞尿をしたり、交通事故に遭い負傷もしくは死んだりする可能性が非常に高くなります。
また、飼い主にとってはおとなしい犬でも、子どもなど他の人は怖いと感じることがあります。
他の人の生命、身体または財産に害を加えることのないように、犬は常に係留してください。
逸走理由として最も多いのは係留用リードが切れたり、リードを首輪につなぐ金具が壊れるなど「係留用のリードの不具合」でした。
また、首輪や胴輪の適正なサイズ調節が行われていなかったため抜けてしまうなど「首輪や胴輪の不具合」も逃走理由にあげられています。
犬の逃走を防ぐため、首輪胴輪の適切なサイズ調節を行いましょう。リードは犬の体型や体重に合ったものを使用し、定期的に新しいものに交換しましょう。
散歩のたびに首輪胴輪、リードに不具合がないか確認するよう習慣づけましょう。
加えて、扉の閉め忘れ、鍵のかけ忘れに十分に注意するのはもちろんですが、出入口付近に逸走防止柵を設置したり、敷地の周囲に塀や柵を設置するなどの対策が必要です。
また、放し飼いの犬を見かけたら、大分市動物愛護センター(おおいた動物愛護センター内)まで電話をしてください。
大分市動物愛護センター職員が犬の保護収容もしくは放し飼いをする犬の飼い主に注意指導します。
ふん尿の放置はやめましょう。ふんは袋に入れて持ち帰り可燃ごみとして処理しましょう。
土に埋めたり、側溝に落としてはいけません。
ふんの放置は、「大分県動物の愛護及び管理に関する条例」、「大分市ポイ捨て等の防止に関する条例」に違反する行為です。
また、散歩の際には水を入れたペットボトルを用意し、犬が排尿した場所を水で流して帰りましょう。
望まない繁殖を防ぐ確実な方法は、不妊去勢手術です。
望まない繁殖を避け、飼育頭数はきちんと世話をできる数にしましょう。
犬の成長スピードは人間と異なり、とても早く、犬種の差はありますが多くが生後6カ月前後で繁殖可能な体になります。
また、シニア期(8歳以上)の犬でも、出産する例はあります。
犬を飼い始めたらまずは、かかりつけの動物病院をつくり、不妊去勢手術を受けさせる時期を獣医師に相談しましょう。
飼い主が幼齢期に適正な飼い方をせず、十分な社会化が行われなかった場合、「咬み癖」「鳴き声」などの問題行動が引き起こされることになります。
これは、犬自体の問題というよりは、飼い主側に問題がある場合が多く見受けられます。
このような場合には、「訓練士、ペットトレーナーに相談する」「しつけ方教室に参加する」などの対応をお願いします。
散歩の時間が十分でない場合、問題行動が起きることがあります。
散歩は運動のためだけでなく気分転換エネルギー発散の効果があり、犬の体と心を健やかに保つためには欠かせません。
犬種や年齢に合わせ、十分な散歩時間を確保してください。
「急に咬むようになる」といった行動の変化は、体調不良や、体に痛い部分が生じているといったサインの場合があります。
また、耳や目が不自由になってくるとこのような反応を示す場合もあります。
まずは、動物病院で診察を受けましょう。
犬を飼うという行為は「命を預かる責任」、「社会への責任」を伴います。
犬と一緒に生活していくということは、自分の自由な時間を犬のために使うということであり、犬の健康ために自分の自由に使えるお金を節約しなければなりません。
犬と一緒に暮らすことは、大変です。しかし、かけがえのないものです。
飼い主さんが犬の習性や生態をよく理解し、なおかつ愛情をもって犬に接する時、犬は私たち人間に心の安らぎや純粋な愛情を与えてくれ、私たちの人生はより豊かなものになります。