更新日:2019年4月3日
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飼い犬、飼い猫の過剰な繁殖により人間の生活環境が悪化する「多頭飼育崩壊」が引き起こされる例が増加しています。
飼い主は、飼い犬、飼い猫を適切に管理し、繁殖に関する適切な措置(不妊・去勢手術を受けさせるなど)を講ずるよう努めてください。
「動物の愛護及び管理に関する法律」第七条第5項
動物の所有者は、その所有する動物がみだりに繁殖して適正に飼養することが困難とならないよう、繁殖に関する適切な措置を講ずるよう努めなければならない。
メス犬 |
メス猫 |
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排卵のタイプ |
自然排卵
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交尾排卵
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妊娠が 可能な 月齢 |
生後約6カ月くらいから |
生後約6カ月くらいから (早いものでは生後4カ月から) |
妊娠 できる日 |
1年に1~2回。5日間くらい。
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1年中いつでも
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妊娠 期間 |
約2カ月 | 約2カ月 |
出産 頭数 |
5~10頭 | 4~8頭 |
多頭飼育崩壊の原因の一つに、飼い主が犬や猫の繁殖メカニズムについて十分な知識を得ないまま、飼い始めていることが挙げられます。
飼う前にも、飼ってからも、「正しい知識」を獣医師や専門書から学びましょう。
望まない繁殖を防ぐ最も確実な方法は不妊・去勢手術です。
不妊・去勢手術には利点と欠点がありますが、他に繁殖を防ぐ確実な方法がないのなら行うべきでしょう。
犬、猫を飼い始めたら、すぐにかかりつけの病院をつくり、不妊・去勢手術とそれを受けさせる時期について相談しましょう。
不妊・去勢手術の主な利点と欠点
メスの不妊手術 |
オスの去勢手術 |
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利点 |
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欠点 |
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多過ぎる動物をかかえることは、動物も人も不幸にしてしまいます。
犬や猫は人が大昔に自然から切り離し、人と一緒に生活するように体のつくりも習性も変えた動物です。適正な数になるように自然環境が繁殖をコントロールしている野生動物ではありません。
犬や猫の幸せを保てるよう、数が多くなり過ぎないように繁殖をコントロールするのは人の義務であり責任です。
飼い主一人ひとりが、飼い犬、飼い猫の命に責任を持ち、安易に増やさないことは生き物への愛です。
ふやさないのも愛(環境省、パンフレット)(別ウィンドウで開きます)