更新日:2024年5月2日

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離乳食について

離乳食は、成長するにつれて母乳や育児用ミルクだけでは不足するエネルギーや栄養素を補うための食事です。成長に合わせて形態を変化させたり、食品を増やしていく中で、かむ力や消化吸収する力など「食べる力」を育てていきます。子どもの成長には個性があります。あせらず、楽しく、離乳食を進めていきましょう。

離乳食を進める上での3つの基本

1. 子どものペースで進める

子どもの食欲や成長の状況には個性があります。その子のペースに合わせて進めていきましょう。

2. 味覚を豊かにする

いろいろな食材を食べることで、さまざまな味を経験していきます。できるだけ素材の味を生かしましょう。薄味に調理することが基本です。

3. 食べる楽しさを体験させる

食事への興味や関心は離乳食から始まります。家族で一緒に食べるなど楽しい雰囲気の中で、いろいろな味や食の体験の機会を作りましょう。

離乳食を始める目安

生後5~6か月になり、次のようなサインが見られたら始めてみましょう。

  • 首のすわりがしっかりして寝返りができ、5秒以上座れる
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
  • 食べ物に興味を示す(大人が食べているところをじっと見る、食べ物を見せるとよだれが出るなど) 

離乳食の進め方

食べ物は、なめらかにすりつぶした状態から、約1年かけて形のある状態に変えていきます。進め方はあくまでも目安です。食事のリズムを作りながら食べる楽しさを体験させ、子どもの食べるペースに合わせて進めていきましょう。

離乳食は大まかに4つの段階に分けて考えます。下の資料を参考にして進めてみましょう。(画像をクリックすると資料をダウンロードできます)

離乳食ざっくりスケジュール(PDF:238KB)

進め方のポイント

成長とともに食べることのできる食品は増えていきます。子どもの食べる力に合わせながら調理方法を変えていきます。調理方法や食品の進め方は下の資料を参考にしましょう。(画像をクリックすると資料をダウンロードできます)

進め方(PDF:315KB)

食品の進め方

  • 新しい食品は1日1種類とし、離乳食用のスプーンで1さじから始め、子どもの様子を見ながら量と種類を増やしていきます。
  • 最初はつぶしがゆから始め、慣れてきたらじゃがいもやにんじんなどの野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など種類を増やします。その後は、食べやすく調理した脂肪の少ない肉類、豆類、各種野菜、海藻と食材の種類を増やしていきます。
  • 魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進めていきます。
  • 脂肪の多い肉類は少し遅らせます。たんぱく質源としてヨーグルト、塩分や脂肪の少ないチーズを用いてもよいです。

調理の進め方

  • おかゆは、初めは粒をなめらかにすりつぶします。だんだんとつぶし方を粗くし、つぶさないままの状態へと進め、軟飯へと移行していきます。
  • 野菜類やたんぱく質性食品は、初めはなめらかに調理し、次第に粗くしていきます。
  • 離乳中期頃になると、口の中の発達とともにつぶした食べ物をひとまとめにする動きを覚え始めるので、飲み込みやすいようにとろみをつける工夫が必要です。

注意する食品

はちみつ

乳児ボツリヌス症予防のため、1歳を過ぎるまでは使わないようにします。はちみつ入りのお菓子や飲料にも注意しましょう。

卵白はアレルギー症状を起こすこともあります。最初は固ゆでした卵黄を少量から始め、様子を見ながら全卵に進めます。離乳期の間はしっかりと火を通しましょう。

牛乳

飲用するのは1歳以降にします。離乳食の材料としては中期から使用できます。加熱して使いましょう。

フォローアップミルク

フォローアップミルクは母乳やミルクの代わりではないので、離乳食が順調に進んでいれば飲ませる必要はありません。離乳食が順調に進まず、食事内容に大きく偏りがある、適当な体重増加が見られないなどの場合には、医師に相談をした上で、フォローアップミルクを活用することを検討しましょう。

その他の注意が必要な食品

子どもに抵抗力がつくまでは生ものは控えます。また、塩分や糖分が多いもの・辛いなど刺激が強いもの・油分が多いものも控えるようにしましょう。

鉄やビタミンDを含む食品の利用

母乳育児の場合は、母乳に不足しがちな鉄やビタミンDを含む食品を積極的に取り入れるとよいでしょう。

レバー、赤身の魚や肉、あさりなどはそのままでも吸収されやすい鉄(ヘム鉄)を多く含みます。小松菜、納豆、大豆などはビタミンCを一緒にとると吸収されやすくなる鉄(非ヘム鉄)を多く含みます。ビタミンCは緑黄色野菜や果物に多く含まれているので、組み合わせて利用しましょう。

ビタミンD

ビタミンDは魚類やきのこ類、卵などに多く含まれます。日光に当たると人間の皮膚で作ることができるビタミンなので、適度に日光を浴びるようにしましょう。

食品を冷凍保存する時のポイント

離乳食は多めに作り冷凍しておくこともできます。小さい容器に小分けしたり、フリーザーバッグに入れ薄くのばし筋を入れて冷凍しておくと便利です。解凍する時はレンジ等を使い中心までしっかり加熱すること、一度解凍したものは再冷凍しないことを守りましょう。基本的にほとんどの食材が冷凍できますが、レタスやきゅうりなど水分の多い野菜や、冷凍により食感が失われる豆腐などは冷凍に不向きです。冷凍したものは1週間を目途に使い切りましょう。

とりわけ離乳食について

大人の料理を作る途中で食材を取り分けて、離乳食を作ることができます。 家族で一緒に同じ料理を楽しめます。

とりわけ

とりわけのポイント

  1. まだ食べられない食材を入れる前、大人の味付けをする前に取り分ける。
  2. 子どもの月齢に合った大きさや固さにアレンジする。
  3. 調味料は少量にする。(大人のものを薄めてもOK) 

とりわけ離乳食レシピ

みそ汁(PDF:167KB)

豆腐ハンバーグ(PDF:152KB)

ほうれん草のおひたし(PDF:169KB)

食物アレルギーの予防について

食物アレルギーは、特定の食べ物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身に生じる症状のことをいいます。食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食べ物の開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はありません。

  • 生後5~6か月頃になったら離乳食を始めましょう。
  • はじめての食材は1日1種類とし、1さじから食べさせましょう。
  • はじめての食材を食べさせる時は、症状が出ても受診しやすい平日の昼間の午前中がおすすめです。

万が一、食物アレルギーが疑われる症状(じんましん、皮膚の発赤、嘔吐、呼吸困難など)がみられた場合は、自己判断せずに、必ず医師の診断に基づいて、離乳食を進めていきます。

離乳食のレシピ

それぞれの時期に合わせたおすすめレシピを紹介しています。

初期<生後5~6か月>(PDF:2,476KB)

中期<生後7~8か月>(PDF:2,435KB)

後期<生後9~11か月>(PDF:2,378KB)

完了期<生後12~18か月>(PDF:1,633KB)

離乳食に関する教室

大分市では離乳食づくりをサポートする講習会を実施しています。詳細については下記をご覧ください。

離乳食に関する相談先

進め方に不安があるなど、離乳食についてお困りの際は、お住まいの地域の栄養士にご相談ください。

○大分市保健所健康課     

住所:大分市荷揚町6番1号

電話:(097)536-2517

○東部保健福祉センター

住所:大分市東鶴崎1丁目2番3号(鶴崎市民行政センター内)  

電話:(097)527-2143

○西部保健福祉センター

住所:大分市玉沢743番2号(稙田市民行政センター内) 

電話:(097)541-1496

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お問い合わせ

福祉保健部健康課 

郵便番号870-8506 大分市荷揚町6番1号

電話番号:(097)536-2517

ファクス:(097)532-3250

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