更新日:2024年8月27日
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毎年11月の第3水曜日は世界COPDデーで、令和6年は11月20日です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、肺への空気の通りが悪くなり呼吸がしにくくなる病気です。主に長期間の喫煙により発症することから「肺の生活習慣病」とも言われています。重症化すると呼吸困難となり、常時酸素吸入が必要となることもあります。
日本には約530万人(NICEスタディ2001年)の患者がいると推定されていますが、治療を受けている人は約22万人(厚生労働省2017年患者調査)と少なく、95%以上の人が適切な治療を受けていません。
日本では、毎年1万人を超える人がCOPDで死亡しており、特に男性に多い傾向があります。
COPDは40歳以上の喫煙者に多くみられます。「咳や痰が続く」「息切れしやすくなったが、年のせいだろうか」と感じている人は、もしかしたらCOPDかもしれません。COPDは、少しでも早く病気に気づき、治療をおこなうことが大切です。
COPDの可能性があるかどうかチェックしてみましょう。
COPD集団スクリーニング質問票
合計点数が4点以上の場合、あなたの呼吸の問題はCOPDが原因かもしれません。
記入し終えた質問票を医師に見せてください。合計点が高いほどCOPDにかかっている可能性が高くなります。
合計点が0から3点で、かつあなたが呼吸に問題があると感じている場合も、この質問票を医師に見せてください。
COPD集団スクリーニング質問票のダウンロード(一般社団法人GOLD日本委員会)(別ウィンドウで開きます)
COPDの予防・治療で最も大切なことは、禁煙です。
さらに適切な薬物治療・非薬物治療(適切な生活習慣、日々の運動習慣など)により、病気の進行を遅らせ、息切れなどの自覚症状を軽くすることができます。
COPDになってしまったから、もう禁煙をしても意味がないと思う患者さんもいますが、禁煙はいつ始めてもCOPDの進行をゆるやかにします。医療機関が開設している禁煙外来を利用することも一つの手段です(一定の要件を満たせば保険が適用され、比較的少ない負担で禁煙治療を受けることができます)。
禁煙治療に保険が使える医療機関の一覧(日本禁煙学会ホームページ)(別ウィンドウで開きます)
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