ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 文化 > 展覧会情報 > みどころ案内 > 令和7年度(展覧会) > 「Meet Bamboo! 丘の上のコレクションと竹との出会い」竹文化の可能性を示す展覧会
更新日:2025年9月26日
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大分市上野の大分市美術館で、10月3日から「Meet Bamboo! 丘の上のコレクションと竹との出会い」(大分合同新聞社など主催)が開催される。11月16日まで。宇都宮寿館長が、展覧会に至る経緯と概要について紹介する。
大分の竹工芸で主な素材として使われている真竹=竹田市
来月3日から大分市美術館 国際的なアート拠点目指す第1弾
大分市美術館は、文化庁の助成事業「クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業」の採択を受け、「大分発アートプラクティス発信事業―竹/キュレーション・プロデュース MEET BAMBOO PROJECT OITA JAPAN」に取り組んでいます。本事業は、アーティストやクリエイターをよりグローバルに活躍させることを目的に文化庁が実施しているものであり、全国から63件の応募があった中で採択は13件にとどまりました。そのうち美術館・博物館は、東京国立博物館、国立科学博物館、森美術館、そして大分市美術館の4館のみであり、東京以外で唯一採択された館が当館になります。
県内は竹工芸が盛んな地であり、これまでに2人の人間国宝を輩出しています。本プロジェクトは、そうした伝統を背景に、世界で活躍できる次世代の竹の工芸家や芸術家を育成するとともに、当館の学芸員が国際的な視野でキュレーションやプロデュースの力を磨き、大分の魅力を活かした国際的アート拠点としての機能強化を図るものです。
そのために、ファッションデザイナーのコシノジュンコ氏、アートコンサルタントの米山佳子氏、竹芸家の中臣一氏といった多彩な専門家を指導者として迎え、若手作家と学芸員が共に研鑽を積む体制を整えております。
「Meet Bamboo!」展のチラシ
その記念すべき第1弾となる企画「Meet Bamboo!」展を、10月3日より開催します。展覧会やフォーラムを通じて、竹文化と現代アート、さらにパフォーマンスの領域が交差する新たな表現を提示し、大分から世界へ向けた物語を発信していきます。
本プロジェクトはこれを皮切りに、2028年度までの長期的な取り組みとして展開します。「大分を竹文化のグローバル・ハブへ」というビジョンのもと、大分の地から、伝統と現代をつなぎ、未来へと広がる竹の可能性を世界に示していきます。
▽観覧料は一般千円、高校・大学生700円、中学生以下無料。
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10月18日、大分市荷揚複合公共施設コモンスペースで午後1時から、コシノジュンコさんが登壇する記念フォーラムが開かれる。入場無料。オンラインの聴講も可能。
25日には、大分市美術館で午後2時から、フランスのジャーナリスト、ドラ・トーザン氏の講演会が開かれる。要観覧料。
いずれも事前申し込みが必要。応募は市美術館のホームページから。
大分合同新聞 2025年9月26日(金曜日)朝刊 掲載
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