更新日:2020年1月29日

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建築遺産の探索

先人の技と匠を伝える

江戸時代に府内城の城下町であった市内中心部は、戦災によってその大半が焼失し、城下町の町並みを見出すことが難しくなっています。
現在、大分に残る建築遺産として代表的なものは郊外の寺社仏閣の古建築で見ることができます。その大半が江戸時代に建築されたものやその後に再築されたもので、いずれも日本の伝統建築を受け継いだものです。

神社や仏閣の建築では、「宮大工」と呼ばれる熟達した職人が高度な技術、技法を用いて手掛けています。

先人の知恵と技術を今に伝える貴重な建築遺産は、保存修理や修復を行いながらこれからも次世代へと継承されていきます。

関連スポット

早吸日女神社

神武東征にゆかりを持つと伝えられている古社で、現在の社殿の多くは江戸時代に再建されたものです。元禄10年(1697)熊本藩主細川氏により建てられた総門、宝暦13年(1763)に再建された三間社造・檜皮葺の本殿、および社家が県指定有形文化財、石鳥居、神楽殿などが市指定有形文化財となっています。

早吸日女神社

所在地・連絡先

所在地 大分市佐賀関3329

電話097-575-0341(午前9時~午後5時)

駐車場あり

教尊寺

寛永18年(1641)に熊本藩主の細川光尚公の協力を得て、佐藤正願の発願によって開かれ、寛政3年(1791)に建てられたお寺です。江戸時代の伽藍がそのままに現存し、肥後藩主が参勤交代の際に休息できる書院・御殿も持っています。現在、本堂・庫裡付玄関・書院・御殿・経蔵・鐘楼・山門は県指定有形文化財です。

教尊寺

所在地

所在地 大分市大字本神崎864

駐車場あり

毛利空桑記念館

寛政9年(1797)に大分市常行に生まれ、鶴崎の脇蘭室、日出の帆足万里に学びました。文政7年(1824)に塾「知来館」を開き、九州各地、四国、中国地方からも多くの門人を集め文武両道を説き維新に貢献した人物を育てました。明治6年(1873)には、海舟が空桑の下を訪ねています。88歳でこの世を去った空桑の墓は常行にあり、県指定史跡になっています。空桑の文献や遺品を展示・収蔵する「遺品館」「天勝堂(旧宅)」「知来館(塾跡)」があります。

毛利空桑旧宅(天勝堂)

空桑私宅の天勝堂(毛利空桑旧宅)は、安政4年(1857)に知来館と一緒に七軒町に建設されたもので、1階は5室、2階は3室からなっており、2階の梯子は防戦のため取り外しができる構造となっています。江戸時代の民家の造りを伝える貴重な建物です(県指定史跡)。

毛利空桑記念館(天勝堂)

毛利空桑塾跡(知来館)

現存する知来館(塾跡)は、安政4年(1857)熊本藩の援助によって建てられました。1階は生徒の日常生活の場、2階が講義室となっています。門下生は890人を数え、鶴崎出身者が481人と最も多いですが、遠方からは山城(京都府)、和泉(大阪府)、美濃(岐阜県)より生徒が集まり学問に励みました(県指定史跡)。

毛利空桑記念館(知来館)

所在地

所在地 大分市鶴崎381-1

開館時間 午前9時~午後5時

料金 無料

休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)・但し、毎月第1月曜日は開館(翌火曜日休館)

駐車場あり

毛利空桑記念館

帆足本家酒造蔵

酒造蔵は、江戸時代末期から明治にかけて建築された木造2階建ての酒造所です。現在は、修復工事を行い、大分市指定有形文化財として、酒造業の工程や酒造に使われた道具の展示が行われています。

帆足本家酒造蔵

所在地

所在地 大分市中戸次4381-1

電話 097-597-4649

駐車場あり

 

帆足本家酒造蔵

帆足本家住宅(富春館)

慶応元年(1863)に臼杵の棟梁である髙橋団内によって建てられました。帆足本家(富春館)と帆足分家(松石不老館)は国登録有形文化財となっており、戸次本町はこうした歴史的な町並みが今も残ります。

帆足本家(富春館)

 

府内城跡

福原直高により築城が始まり、慶長7年(1602)、竹中重利によって4層の天守を含む城の全容が完成しました。寛保3年(1743)の大火で天守をはじめ多くの施設が焼失しましたが、その後は再建されませんでした。現在は、堀、石垣、土塀、天守台、櫓2棟が残っており、県指定史跡となっています。平成9年(1997)には廊下橋が復元されています。

府内城跡

所在地

所在地 大分市荷揚町4

駐車場あり

浄土寺

松平忠直(一伯)の墓所があることで知られる浄土宗寺院で、文亀元年(1501)に大友氏18代親治(ちかはる)により、満誉覚了上人を開山として創建されたと伝えられています。境内にある入母屋造本瓦葺の大規模な七間堂をもつ本堂をはじめ、庫裏・玄関および渡廊下・大弁財天石宮・一伯公廟・表門・北門の7件が国登録有形文化財となっています。

浄土寺

所在地

所在地 大分市王子西町8番35号

駐車場あり

柞原(ゆすはら)八幡宮

平安時代初期の天長4年(827)創建といわれます。本殿は嘉永3年(1850)再建、全国に4例のみ現存する壮麗な八幡造りで、これを中心に申殿・拝殿・楼門など、江戸時代中後期の建物が建ち並び、壁面の彫刻がみごとな南大門は明治3年の再建です。本殿ほか11棟が国の重要文化財に指定されています。

柞原八幡宮

所在地

所在地 大分市八幡987

駐車場あり

丸山八幡神社

城原神社(竹田市)の分神を祀っており、熊本藩主の参勤交代の安全を祈願したもので、今市地区の鎮守でもあります。楼門は享保5年(1720)の作で、松田庄右衛門尉長次(しょうえもんのじょう)の寄進です。往時の彫刻とみられる酒造りの過程を透彫りにしたものや、十二支の動物や二十四孝の人物像などが彫られています(市指定有形文化財)。

丸山八幡神社

所在地

所在地 大分市大字今市2563-1先

後藤家住宅

大分県の代表的な直家(平面が長方形)で、18世紀中頃に建築されたとみられる大分市最古の民家です。茅葺寄棟造りで、西面しており、土間・板の間・広間・座敷と並び広間の裏側に小部屋2室を置いています。県下では年代の古い農家の好例として国の重要文化財の指定を受けています。

後藤家住宅

所在地

所在地 大分市大字荷尾杵

お問い合わせ

教育委員会事務局教育部文化財課 

電話番号:(097)537-5639

ファクス:(097)536-0435

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