更新日:2025年2月14日
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新型コロナウイルスに感染すると、咳やくしゃみといった飛沫だけでなく、糞便にもウイルスが含まれています。この特性を利用して、下水を調べて地域の感染流行を把握することを下水サーベイランス(下水疫学調査)といいます。
本市は、下水サーベイランスの活用に向けた検討を行うため、内閣官房がウィズコロナ時代の実現に向けた主要事業の実証・導入に向けた調査研究業務の一環として実施した「下水サーベイランスの活用に関する実証事業」に令和4年7月から令和5年1月までの間ヴェオリア・ジェネッツ株式会社、京都大学、高知大学との共同体として参加しました。
その結果、新規感染者数の7日間移動平均値と下水中のウイルス濃度との間には有意な相関がみられましたが、感染症法上の取り扱いが5類に移行したことに伴う把握方法の変更もあり、継続的な検討のため、モニタリングを実施しています。
5類移行後の大分市下水サーベイランス結果
※1 ウイルス濃度は週平均値を表示しています。
※2 定点当たり報告数は特定の医療機関から報告された、1週間ごとの患者数のことです。
内閣官房実証事業における大分市下水サーベイランス結果
※1 ウイルス濃度は週平均値を表示しています。
新型コロナウイルスの5類感染症への移行を踏まえた発生動向の把握のための取り組みの一環として、厚生労働省および国土交通省が連携して立ち上げている「下水中の新型コロナウイルス調査プロジェクト」に令和5年10月から参加しています。同プロジェクトのウェブサイトでは本市を含む参加自治体の下水サーベイランスデータが公開されています。