本市では、令和3年4月に「第4次大分市国際化推進計画」を策定し、多文化共生社会の実現を推進テーマの一つとして掲げ、外国にルーツを持つ人々も暮らしやすいまちづくりの実現に取り組んでいます。
今回はその取り組みの一つとして、一般財団法人 ダイバーシティ研究所 代表理事 田村 太郎 氏を講師にお迎えして、災害時の外国人支援や、災害時に外国人が直面する課題についてお話していただきました。

本講演会では、講師の経験等も交えた講演をしていただくとともに、後半では実際の避難所運営のロールプレイングを実施しました。
特に以下の点について、深い学びがありました。
- 災害時の外国人対応では、「フロー情報」(流れてくる情報)と「ストック情報」(その人に蓄積されている、もともと知っている情報)について考える必要がある。
- 「ストック情報」がなければ災害時に流れてくる情報が理解できず、とるべき行動につながらない。
- 流れてくる情報をそのまま翻訳しても、外国人にとって有用な情報とならない。外国人が分かるように翻訳する必要がある。
- 情報の多言語化や地域とのつながりを通じて、「自分の言語で話すことができる」「つながりがある・受け入れてもらえている」という安心感をつくることが大切。
- 外国人は地域の中で若い世代の住民として、また災害時には消防団や防災リーダーなどの「担い手」として活躍している事例もある。

参加者からは、以下のような感想をいただきました。
- ストック情報を伝えていく事の大切さがよく分かった。日本人なら当たり前に知っていることを外国人の方が知らないし理解できないということを意識しておくべきだと思いました。
- フロー情報とストック情報の考え方は、避難所運営だけではなく、また外国人対応だけでなく、さまざまな場面で大切であると感じました。
- 外国人自身にも避難対応を担ってもらうという視点が今まで無かったので、良い気づきを得られました。
- 身近に外国人がいらっしゃっても、交流が無いので、合同の訓練や交流の場があればと思いましたし、そういった場を自分でも探そうと思いました。
<当日資料>
開催概要
日時
令和6年1月29日(月曜日)午後2時~3時45分
場所
コンパルホール 3階 多目的ホール
講師
田村 太郎 氏(一般財団法人 ダイバーシティ研究所 代表理事)

参加人数
111名
主催
大分市、大分市国際都市交流親善会議
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問い合わせ先
大分市 企画部 国際課
電話:097-537-5719
Eメール:kokusai@city.oita.oita.jp

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