更新日:2025年9月26日
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水災害には、河川から水があふれたり堤防が壊れたりして発生する「外水氾濫」と、降った雨を水路や下水管等で排水しきれなくなることにより起こる「内水氾濫」があります。
これまで「外水氾濫」については、河川からの越水による堤防決壊等の浸水被害(外水氾濫)の想定図として「大分市洪水ハザードマップ」を公表しております。(詳細はページ下部の関連リンクをご確認ください)
近年、気候変動の影響により水災害が頻発している状況から令和3年に水防法が改定され、それに伴い国土交通省から想定し得る最大規模の降雨に対する内水氾濫の浸水状況を表す「内水浸水想定区域図」を作成および公表することが示されました。
今回、「内水氾濫」について、大分市においても地区ごとに内水浸水想定区域図の作成を行い、完成した地区から順次公表を行います。
なお、国土交通省が示す内水浸水想定区域図とは、現地で地盤高の測量や、下水管、水路等の排水施設の大きさや位置等を調査して排水能力を算出し、想定し得る最大規模の降雨「想定最大規模降雨」が降った場合に、浸水が想定される「内水浸水想定区域」の範囲や浸水する深さのシミュレーション(予測)結果を地図上に示したものです。(「想定最大規模降雨」および「内水浸水想定区域」の詳細については、次項の「用語の解説」をご確認ください。)
お住いの地域の「大分市洪水ハザードマップ」と合わせて「内水浸水想定区域図」を確認し、豪雨への備えや防災意識の向上にご活用ください。
「想定最大規模降雨」
最悪の事態を想定し、最大クラスの氾濫に対して「命を守り」「壊滅的な被害を回避」する事を目標としており、1000年に1回程度発生する確率の降雨です。なお、1000年に1回程度発生する確率の降雨とは、1000年毎に1回発生する周期的な降雨ではなく、1年の間に発生する確率が1/1000(0.1%)である降雨です。1年の内に発生する確率は小さいですが、規模の大きな降雨である事を示しています。
その降雨量は国土交通省の基準により、日本を降雨の特性が似ている15の地域に分け、それぞれの地域において観測された最大の降雨量を基に算出しており、大分市における想定最大規模降雨の1時間あたりの降雨量は140(mm/hr)としています。
「内水浸水想定区域」
降雨量が下水管や水路等の排水能力を上回り、雨水を排水できなくなった場合や、降雨によって河川等の水位が上昇し、雨水を河川等に流せなくなった場合に浸水が想定される区域です。
大分市の内水浸水想定区域は、水災害の被害軽減や安全の確保等について定める水防法の第14条の2に基づき、降雨量を想定最大規模降雨としています。
下図を参考に、内水浸水想定区域図をご確認ください。
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