ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > 展覧会 > テーマ展示 > これまでに開催されたテーマ展示 > 令和5年春季テーマ展示「鎧兜の歴史と造形」【3月4日(土曜日)より開催】
更新日:2024年4月20日
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よろい(甲、鎧)は、古くは約1800年前頃(弥生時代後期)から木製のものが作られていますが、実用ではなく祭祀用と考えられています。かぶと(冑、兜)を含めて、全容が窺えるのは古墳時代からで、鉄製のよろいかぶと(甲冑)が作られ始めます。
その後、よろいかぶとは平安時代の大鎧、中世の胴丸、腹巻、戦国時代末期の当世具足へと、さまざまな素材や加工技術の進化と共に、大きな変化を遂げていきます。それらは戦闘方法や武器の変化に合わせた実用的な防具としての進化であり、また時代の好みや流行を反映した変化でありました。
しかし、江戸時代になって戦がなくなると実用的ではなくなり、武家の誇りや出自を示す意匠を凝らした装飾的な形態へと変わっていきます。そうした鎧や兜は家格の象徴として、武家の晴れ着としての威儀的、儀式的な飾り鎧でした。また当時の金工、漆工、染色皮革などの工芸技術の粋を集めて作られているため、美術工芸としても優美なものとなっています。
今回の展示では当館所蔵の鎧と兜を中心に、その歴史や構造と装飾について紹介します。
紺糸威五枚銅具足(松栄神社所蔵:当館寄託品)
鉄地筋金象嵌桃形兜(当館所蔵)
3月4日(土曜日)~5月7日(日曜日)
午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
※ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、上記内容について、変更になることがあります
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