更新日:2024年9月2日

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令和6年第3回大分市議会定例会

令和6年第3回大分市議会定例会の様子

令和6年第3回大分市議会定例会 市長提案理由説明

まず、今回の台風10号についてご報告申し上げます。
本市においては、台風の接近に伴い8月28日午後3時に災害警戒連絡室を設置し、同日午後5時に市内の全避難所107カ所を開設のうえ、市内全域に警戒レベル3高齢者等避難を発令いたしました。
その後、断続的な雨により洪水や土砂災害の危険が高まったことから、翌29日の午前7時には災害警戒本部に体制を移行し、対応に当たっておりましたところ、大分川が氾濫危険水位に到達したため、浸水が想定される地域に対して、同日午前7時43分に警戒レベル4避難指示を発令いたしました。また、その後、小猫川でも溢水が確認されたため、午後2時30分に周辺地域に対して避難指示を発令したところであります。
今回の台風では、避難所には最大で440世帯、762名の方が避難されました。また、軽傷者1名のほか、住家の浸水被害、道路被害等を確認しております。大雨警報の解除に伴い、災害警戒連絡室を31日午前5時で廃止いたしましたが、引き続き、災害復旧や被災者の生活再建支援の取組を進めているところであります。
なお、29日に延期を決めました、おおいた「夢」花火2024につきましては、災害復旧に一定の目途がつき次第実施したいと考えております。
それでは、令和6年第3回大分市議会定例会が開会されるに当たりまして、提出いたしました諸議案の概要を御説明いたします。
まずその前に、猛暑日の中で実施されました北部九州インターハイにつきましては、大分市開催競技の全てが大きな事故なく無事に終了いたしました。本大会の開催を通じて、青少年の競技力向上や健全育成をはじめ本市のスポーツの発展に大いに寄与するとともに、選手はもとより大会運営に当たった地元高校生も含め、貴重な交流の場になったものと考えております。
また、この夏も各地域で特色ある夏祭りが開催されました。ななせの火群まつりは4万人、大分七夕まつりは2日間で延べ40万人、本場鶴崎踊大会は5万人の皆様にご来場いただきました。祭りを通じて世代を超えた交流が生まれ、大分の元気につながっていると改めて実感しているところであります。
秋以降も、関の鯛つりおどり大会をはじめ、よいやかがり火、おおざいワッショイ、ななせの里まつり、大野川合戦まつりなどの開催が予定されております。各地域の歴史や伝統を伝える特色ある祭りが続きますので、多くの皆様に参加していただきたいと思っております。
次に、市民栄誉賞の授与について御報告申し上げます。
パリオリンピックにおいて、大分市出身の敷根崇裕選手がフェンシング男子フルーレ団体で金メダルを、江村美咲選手がフェンシング女子サーブル団体で銅メダルをそれぞれ獲得されました。このことは、多くの市民にとりまして大きな誇りであり、その栄誉をたたえ、市民栄誉賞を授与することといたしたところであります。
お二人のより一層のご活躍をお祈り申し上げます。

次に、最近の市政の動きについて御報告申し上げます。
最初に、小学5年生ピロリ菌検査(胃がん対策)事業についてであります。
大分市立小学校及び義務教育学校の小学5年生の希望者を対象としたピロリ菌検査を2学期から開始いたしました。
検査により陽性となった場合は、専門家による具体的な説明を視聴できるフォローアップ動画等を通じて将来のピロリ菌除菌につなげることにより、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの発症リスクの軽減を図ってまいります。
また、併せて実施されるがん教育等により、児童や保護者のがん予防に対する意識が高まるとともに、児童が自分の身体に関心を持ち健康づくりについて主体的に考えるきっかけとなるものと期待しております。
次に、大分市救急医療電話相談事業(#7119)についてであります。
これは、市民の皆様が急な病気やけがで救急車を呼ぶべきか迷った時に、「#7119」に電話することで専門家に相談できるサービスであり、来る10月1日から運用を開始いたします。
看護師等が、電話口で病気やけがの症状を聞き取り、緊急性が高い場合は119番へ電話をかけ直すように伝え、緊急性が低い場合は適切な医療機関への受診などについてアドバイスを行うこととしております。
本事業の導入により、救急車の適正利用や救急医療機関の受診の適正化が図られるとともに、夜間・休日など医療機関休診時の医療ニーズの受け皿としての役割が果たせるものと考えております。
なお、この本市の取組については、去る8月22日から24日に鹿児島市で開催された第14回アジア太平洋都市サミットにおいて、「将来の人口変動を見据えたウェルビーイングなまちづくり」というテーマのもと、119番通報の県内一元化と併せて発表を行ってきたところであります。

次に、脱炭素社会の実現に向けた取組の推進についてであります。
本市及び県内8自治体から排出される下水汚泥を集約し、その汚泥からバイオマス燃料を製造するための下水汚泥燃料化施設について、来る10月1日に供用を開始いたします。
これにより、管路整備拡大に伴う下水汚泥の増加などに対し処理の安定化を図るとともに、製造した燃料を大分市内の発電施設において石炭等の代替燃料として利用することで、温室効果ガスの削減を目指すこととしております。
また、現在、地元企業等と連携する中、県と共同して、民生部門や運輸部門の温室効果ガスの削減を目指す脱炭素先行地域づくり事業について、国の選定を受けるための取組を進めているところであります。
さらに、既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・FS事業について、本市が県や民間企業と共同して行った提案が、この度、国の委託事業として採択されました。
本事業は、新環境センターのごみ焼却発電電力を主な電源とし水素製造を行い供給する「地産地消型の水素製造・供給ハブモデル」の事業化に向けた可能性調査を実施するものであります。
引き続き、省エネルギー対策の推進や再生可能エネルギーの利活用の促進など地域特性を活かした様々な取組を総合的かつ計画的に推進し、脱炭素社会の実現を目指してまいります。
最後に、OITA URBAN SPORTS FES 2024についてであります。
本年度は、秋と春の年2回、来る10月19日(土曜日)と来年3月15日(土曜日)に、祝祭の広場で開催することとしております。
スケートボードやブレイキンなどのハイレベルなパフォーマンスを観覧いただくとともに、子どもをはじめ初心者や一般の皆様が気軽に参加できる体験会を実施いたします。
パリオリンピックにおいては、日本人選手が金メダルを獲得するなど大いに盛り上がったところであり、今後とも、幅広い市民の皆様にアーバンスポーツの魅力を体感いただける機会を創出してまいりたいと考えております。

 予 算 議 案

(一般会計補正予算)
それでは、予算議案について御説明申し上げます。
今回の補正予算は、新型コロナワクチンの定期接種の実施や低所得者支援及び定額減税補足給付金事業、企業立地の推進に係る経費などを中心に編成いたしました。
また、債務負担行為として、大分城址公園西側土塀災害復旧事業に関連する経費などを計上いたしております。
その結果、補正額は15億5,000万円となり、補正後の一般会計予算総額は2,178億2,300万円となったところであります。
まず、歳出についてでありますが、
はじめに、予防接種事業に6億4,270万円を計上しております。
これは、予防接種法の規定により、本年度から実施する新型コロナワクチン定期接種に係る経費のほか、健康被害救済制度に基づく給付費を追加計上するものです。
次に、「低所得者支援及び定額減税補足給付金事業」に、5億円を計上いたしております。
これは、本年7月から給付を開始した同給付金事業につきまして、給付金が不足する見込みであることから追加計上するものです。
また、その他として、4億730万円を計上しております。
その主なものは、企業立地促進助成金や指定金融機関に支払う公金振込手数料の追加計上、国の交付金を活用して実施する道路損傷箇所の自動検知システムの整備に係る委託料の計上であります。

次に、歳入についてでありますが、
今回の補正予算の財源といたしましては、
   国庫支出金      6億3,870万円
   県支出金                150万円
   市債                      450万円
   諸収入            5億3,600万円
   繰越金            3億6,930万円
を計上いたしております。

(特別会計補正予算)
続きまして、特別会計補正予算についてでありますが、介護保険特別会計に2,200万円を計上いたしております。
これは、介護保険システムの標準化を見据えた国の先行モデル事業として、システム改修を行うものです。

 一 般 議 案

次に、一般議案の主なものについて御説明申し上げます。
まず、議第114号は、へつぎ防災広場条例の制定についてであります。これは、来る10月1日から供用を開始するへつぎ防災広場の設置及び管理について条例を制定しようとするものであります。
議第117号は、大分市職員等の旅費に関する条例の一部改正についてであります。これは、物価高等の影響により高騰する宿泊料に対応するため、大分市職員等の旅費について、実情に応じた旅費を支給することができるようにしようとするものであります。
議第118号は、大分市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正についてであります。これは、災害弔慰金及び災害障害見舞金の支給に関する事項を調査審議するための合議制の機関として、大分市災害弔慰金等支給審査委員会を設置しようとするものであります。
議第123号は、工事請負契約の締結についてであります。これは、大分市教育施設整備保全計画に基づく、大分市立城南中学校校舎等の長寿命化改修及び増築工事について、請負契約の締結をしようとするものであります。
議第124号は、工事請負契約の締結についてであります。これは、大分市公共施設等総合管理計画及び大分市教育施設整備保全計画に基づく、大分市稙田公民館長寿命化改修工事について、請負契約を締結しようとするものであります。
議第128号は、令和5年度一般会計並びに特別会計の決算につきまして、地方自治法第233条第3項の規定により、認定をいただこうとするものであります。
その概要を御説明申し上げますと、一般会計では、
   歳入    2,237億7,424万2千円
   歳出    2,179億4,449万7千円
となっており、歳入歳出差引額は、58億2,974万5千円となっております。
また、9特別会計の合計決算額は、
   歳入         1,019億2,231万円
   歳出       989億3,524万2千円
となっており、歳入歳出差引額は、29億8,706万8千円となっております。
議第129号は、令和5年度水道事業会計の剰余金の処分及び決算につきまして、地方公営企業法第32条第2項及び第3項の規定により議決、並びに同法第30条第4項の規定により認定をいただこうとするものであります。
その概要を御説明申し上げますと、収益的収支では、
   収入総額 103億3,774万7千円
   支出総額        87億6,098万円
となり、税抜き後、10億4,139万3千円の当年度純利益を計上いたしました。
次に、資本的収支では、
   収入総額        25億4,922万円
   支出総額   81億6,973万6千円
となり、56億2,051万6千円の収支不足額を生じましたが、損益勘定留保資金等で補てんいたしたところであります。
議第130号は、令和5年度公共下水道事業会計の剰余金の処分及び決算につきまして、地方公営企業法第32条第2項及び第3項の規定により議決、並びに同法第30条第4項の規定により認定をいただこうとするものであります。
その概要を御説明申し上げますと、収益的収支では、
   収入総額 132億7,222万7千円
   支出総額 126億4,513万1千円
となり、税抜き後の収入と支出は同額となり、収支は均衡いたしました。
次に、資本的収支では、
   収入総額 132億8,671万6千円
   支出総額 177億7,255万9千円
となり、44億8,584万3千円の収支不足額を生じましたが、損益勘定留保資金等で補てんいたしたところであります。
その他の議案につきましては、その都度担当者から説明させます。
何とぞ、慎重御審議の上、御決定賜りますようお願い申し上げます。

お問い合わせ

財務部財政課 

電話番号:(097)537-5607

ファクス:(097)532-3511

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