ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > 展覧会 > 特別展 > これまでに開催された特別展 > 大分市歴史資料館 開館30周年・大友氏館跡発掘調査20周年記念特別展「威信の舞台 ―よみがえる大友館―」を開催しました(平成29年度特別展)
更新日:2018年4月1日
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平成10年から始まった大友氏館跡の発掘調査では、外郭に土居や築地などを廻らした方二町(200m四方)の広大な館跡をはじめ、戦国大名では類例をみない大規模な池庭や大型の御殿(主殿)跡などが発見されています。
この主殿をはじめとする大友館の建物の襖絵や飾り金具は、元亀2年(1571)に大友氏のもとを訪れた狩野永徳や後藤徳乗らの名人たちの手によって制作されたとみられています。また、大友宗麟の息子義統が文禄4年(1595)にまとめ記した「当家年中作法日記」によると、主殿書院には常設の床の間があったことがうかがえ、そこには数寄者で知られた宗麟が蒐集した絵画・茶道具などの名物の品々が飾れていたと考えられます。
さらに館では、さまざまな行事や足利将軍家などの中央政権に倣った作法が行われており、大友氏はその行為を通して高い文化や経済力、格式などを家臣や領民たちに誇示し、自らを権威づけたものとみられます。その意味で、広大な庭園も含め、府内に築かれた大友館は、まさに大友氏の威信を示す舞台としての機能を有していたといえます。
本特別展では、20年におよぶ館跡の発掘調査を記念し、これまでの発掘調査や文献資料の研究成果をもとに、宗麟・義統によって最盛期を迎えた大友館の実像に迫ります。
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