ホーム > 健康・福祉・医療 > 健康・保健・衛生 > 心の健康(精神保健) > 心の健康づくり > 「ギャンブル等依存症問題啓発週間」についてお知らせします
更新日:2023年7月5日
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毎年5月14日から20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」です。
多くの人が適度にギャンブル等を楽しむことができる一方で、そうでない人もいます。ギャンブル等依存症は、人生に大きな損害が生じるにもかかわらず、ギャンブルをしたいという衝動が抑えられない病態をいいます。ギャンブル等依存症は、うつ病を発症するなどの健康問題や、ギャンブル等を原因とする多重債務や貧困といった経済問題に加えて、家庭内の不和などの家庭問題、虐待、自殺、犯罪などの社会的問題を生じさせることもあります。
これにより、平成30年10月に「ギャンブル等依存症対策基本法」が施行されました。啓発週間は、この法律により規定されています。
※ギャンブル等依存症対策基本法において、ギャンブル等とは、「法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為(基本法第2条より抜粋)」と定義されています。具体的には競馬・競輪・競艇・パチンコなどを指します。その他、株取引・FX取引・先物取引などもそれにあたります。
ギャンブル等の衝動が抑えられないのは、アルコール依存症や薬物依存症などの他の依存症と同じように、脳内の報酬系という部位に機能的、構造的変化が起こるからと考えられています。わたしたちの感じる気持ちよさ、ワクワク感、多幸感などは、この「脳内報酬系」が働くことによって生まれます。ギャンブル等も、やり始めの頃に大儲けしたときなど、この部位が強く反応して、ドーパミンという快楽物質が大量につくられ、放出されます。
しかし、ギャンブル等をやり続けて依存状態になるにつれて、この部位は快楽に鈍感になり、ギャンブル等の勝ちにもだんだん反応しなくなります。快楽やよろこびを感じにくくなるにつれ、以前のような強い快楽を得ようとギャンブル等の頻度が増え、この繰り返しによってますますエスカレートしていくのです。
周囲がいくら責めても、本人がいくら反省や後悔をしても、また繰り返してしまうのは脳の問題なのです。決して「根性がない」とか「意志が弱いから」ではありません。依存症は、条件さえ揃えば、誰でもなる可能性があり、特別な人だけがなるわけではないのです。
(引用:独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター ホームページ)
自身のギャンブル経験であてはまるものがあるかどうか、チェックしてみましょう。
仕事や学校をサボって、ギャンブルをした経験が何回もある
ギャンブルに行けないとイライラしたり、怒りっぽくなったことがある
家族にうそを言って、ギャンブルをやることがしばしばある
いくつあてはまりましたか?チェックの数が………
3つ以上→ギャンブルの楽しみ方に問題があります。見直してください。
5つ以上→ギャンブル依存症の可能性が高いです。まず、相談機関を利用しましょう。
(引用:大分県こころとからだの相談支援センター ギャンブル依存症回復リーフレット)
依存症を考えるときに大事なのは、そのことによって本人や家族が苦痛を感じているのかどうか、生活に困りごとが生じているのかどうか、ということです。本人や家族が苦しんでいるのであれば、それは改善が必要な状態ですので、依存症に関する正しい知識を身に付け、適切な対応をとっていくことが必要といえます。
「自分はギャンブル等依存症かもしれない…」「身近な人がそうなのでは…」と気になられた際は、早めの相談を心がけましょう。ギャンブル等依存症は、他の病気と同様に、早めの対応が回復への近道です。
大分県こころとからだの相談支援センター(精神保健福祉センター) 問い合わせ先 097-541-6290(午前8時30分~正午・午後1時~5時) |
大分市保健所 問い合わせ先 097-536-2852(午前8時30分~午後5時15分) |
<自助グループ>
GA(ギャンブラーズ・アノニマス) ギャンブルからの回復を目指す人が集う自助グループ 問い合わせ先 GA日本ホームページ http://www.gajapan.jp/ |
Gam-Anon(ギャマノン) ギャンブル依存症の家族の自助グループ 問い合わせ先 大分県こころとからだの相談支援センター 097-541-6290 |
あしたば会 アルコールや他(アディクション)の家族の会 問い合わせ先 大分市保健所保健予防課 097-536-2852 |