更新日:2025年3月28日
ここから本文です。
近年、行政サービス利用者や市民、事業者等から、理不尽な言動や長時間にわたり同様の申出・要求を繰り返し受けるなどの、いわゆる「カスタマーハラスメント」が社会問題となっています。カスタマーハラスメントは、職員の時間的拘束による業務の遅滞を招き、他の行政サービス提供の支障となるだけでなく、本来対応すべき市民からの相談等への対応ができなくなる恐れがあります。
そのようなことから、本市では、職員が本来取り組むべき職務に注力でき、より多くの市民に適正な行政サービスを提供するとともに、職員の過度な負担の軽減を図り、安心して働ける環境を整えるため、カスタマーハラスメントに対して下記のとおり対応します。
まず、職員の市民対応の基本姿勢として「市民一人ひとりと真摯に向き合い、相手の立場に寄り添うこと」を掲げます。
職員は、市民一人ひとりと真摯に向き合い、相手の立場に寄り添いながら、常に最善の行政サービスを提供するよう努めます。
そして、行政サービス利用者や市民、事業者等から寄せられるご意見やご要望は、市政を推進するに当たっての貴重なものであるため、丁寧に対応し、説明責任を果たします。
「大分市職員の市民対応の基本姿勢」に沿った丁寧な対応に努めます。しかしながら、ご意見やご要望の中には、職員の人格を否定する言動や暴力を伴うものなど職員の尊厳を傷つけるものもあり、これらの行為は、職場環境を悪化させるだけでなく、通常の業務への支障や他の利用者へのサービス低下を招く重大な問題です。
本市では、これらの要求や言動に対しては、カスタマーハラスメントと判断し、毅然とした態度で組織一丸となって対応していきます。
行政サービス利用者や市民、事業者等から、職員に対し行われる申出・要求の内容が不当なもの、または、申出・要求を実現するための手段・態様が不相当なものであって、職員の勤務環境が害されるもの
(1)申出・要求の内容が不当なもの
(2)申出・要求を実現するための手段・態様が不相当なもの
本市では、カスタマーハラスメントを以下の4類型に整理するとともに、各類型に応じた対策を講じます。また、行政サービス利用者や市民、事業者等への対応が統一的なものとなるよう、職員向けの対応マニュアルを整備し、毅然かつ組織的な対応を行います。
長時間の電話や居座り、繰り返しの電話の問い合わせなど、執拗に同様の申出・要求を繰り返し、その対応に職員が長時間拘束され、業務に支障が出る恐れがあるもの
優位な立場にいることを利用した暴言、特別扱いの要求など、担当者だけでは 対応が困難となり、業務に支障が出る恐れがあるもの
大声、暴言で責める言動、殴る、蹴る、物を投げつける、脅迫的な発言など、 職員が萎縮して業務に支障が出る恐れがあるもの
職員の対応を撮影した動画、氏名等の公表など、業務の適正な遂行が妨げられたり、職員のプライバシーが損なわれたりする恐れがあるもの
カスタマーハラスメントと判断された場合には、適正な行政サービスおよび職員の安全を確保するため、複数の職員で対応するなど組織的に対応します。また、状況に応じて、警告や対応中止、庁舎等からの退去命令を行います。なお、悪質と判断された場合には、警察へ通報する、弁護士に相談するなど法的に対応します。