更新日:2025年9月24日
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纒は、消防団のルーツでもある江戸時代の町火消が用いた各町の旗印で、纒持ちが火災建物の屋根に上がり、消火活動の目印や士気を高めるために使用されたといわれています。
本市でも、享保年間に書かれた府内藩記録の中に、武士と火消し制度や纒と思われる記述が残されています。
今回、本市では消防団の新たな伝統づくりとして、各地域の特色を出した形状の纒を各方面隊に1本、合計8本を新調しました。
本市消防団では、新調した纒を扱うために、各隊から有志が集まり「豊後八纒會」を結成し、伝統を保存するだけでなく、市内で行われる行事やイベントで纒振りを披露することで、消防団の認知度を高めて地域防災力の強化に繋げていくこととしています。
結成式の際は、消防団長から各方面隊へ纒の授与を行ったのち、初披露を行うために、舞鶴町から祝祭の広場まで、江戸時代を思わせる装束をまとった団長と方面隊長が先導し、梯子(はしご)や鳶口(とびぐち)、明治時代に作られた手押しポンプを携えた火消行列による行進を行いました。
活動実績
消防出初式・ななせの炎群まつり・年末夜警出発式・大分市消防団体験イベント「団フェス」など各種行事やイベントで纏を披露しています。
纒は消防団の象徴であり、団結を強める効果があります。
地域防災力は、消防団員だけでなく地域住民や自主防災組織をはじめとした地域を作るさまざまな主体が連携、協力しなければ強化できません。
市民の皆さんも自分たちの地域の纒に愛着を持っていただき、消防団員と作る災害に強い地域づくりにご協力をお願いします。
市消防団では、地域防災のために活動したい方を募集しています。あなたの力を活かしてみませんか。
入団資格:市内に居住・通勤・通学している、18歳から65歳までの男女
問い合わせ:消防局総務課(097-532-2188)