更新日:2020年10月26日
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市内がラグビーワールドカップ準々決勝に沸いた夜、「豊後八纒會(はってんかい)」が纒(まとい)を振って華を添えました。
纒は、消防団のルーツでもある江戸時代の町火消が用いた各町の旗印で、纒持ちが火災建物の屋根に上がり、消火活動の目印や士気を高めるために使用されたといわれています。
本市でも、享保年間に書かれた府内藩記録の中に、武士と火消し制度や纒と思われる記述が残されています。
今回、本市では消防団の新たな伝統づくりとして、各地域の特色を出した形状の纒を各方面隊に1本、合計8本を新調しました。
本市消防団では、新調した纒を扱うために、各隊から選抜した25人からなる「豊後八纒會」を結成し、伝統を保存するだけでなく、市内で行われる行事やイベントで纒振りを披露することで、消防団の認知度を高めて地域防災力の強化に繋げていくこととしています。
また、豊後八纒會のメンバーは、結成や初披露に向けて、福岡市消防団纒会の指導を仰ぎ、重たい纒を使いこなすための猛練習を重ねてきました。
10月20日(日曜日)午後5時から舞鶴町(中央消防署前)で結成式を行い、消防団長から各方面隊へ纒の授与を行ったのち、初披露を行うために、舞鶴町から祝祭の広場まで、江戸時代を思わせる装束をまとった団長と方面隊長が先導し、梯子(はしご)や鳶口(とびぐち)、明治時代に作られた手押しポンプを携えた火消行列による行進を行いました。
祝祭の広場では、ラグビーワールドカップ準々決勝終了直後のステージに登壇し、パブリックビューイング観戦後の興奮冷めやらぬ中、多くの市民や観光客などに向けて纒振りを披露しました。
また、城址公園で開催された「府内城フェスティバル2019」ステージでも纒振りを披露しました。
纒は消防団の象徴であり、団結を強める効果があります。
地域防災力は、消防団員だけでなく地域住民や自主防災組織をはじめとした地域を作るさまざまな主体が連携、協力しなければ強化できません。
市民の皆さんも自分たちの地域の纒に愛着を持っていただき、消防団員と作る災害に強い地域づくりにご協力をお願いします。
豊後八纒會では、令和2年1月12日(日曜日)に平和市民公園で開催される消防出初式でも纒振りの披露を行います。
また、当日は迫力ある車両行進や訓練披露、消防車両の展示や搭乗体験、子ども用防火服や法被を着用して写真撮影を行うこともできますので、ぜひご家族でお越しください。
なお、駐車場は平和市民公園と消防総合訓練所(新貝:シャトルバスあり)に設けております。
年の瀬の火災予防のため、地域の消防団員が見回りを行います。
期間:12月27日(金曜日)~30日(月曜日)
規模:人員…延べ3,000人 車両…延べ730台
市消防団では、地域防災のために活動したい方を募集しています。あなたの力を活かしてみませんか。
入団資格:市内に居住・通勤・通学している、18歳から65歳までの男女
問い合わせ:消防局総務課(097-532-2188)