ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 文化 > 展覧会情報 > 過去の展覧会 > 令和4年度(展覧会情報) > 令和4年度特別展4「福田平八郎と大分の日本画家たち―首藤雨郊・高倉観崖・牧皎堂」
更新日:2023年5月18日
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江戸時代後期、現在の大分県地域では田能村竹田など南画家の活躍が顕著にみられ、その傾向は明治時代になっても続きました。一方、明治30年代になると、旧制大分中学や大分県師範学校に赴任した美術(図画)教師の影響によって、新しい日本画に取り組む画家たちが現れました。
首藤雨郊(しゅとううこう)、高倉観崖(たかくらかんがい)、牧皎堂(まきこうどう)、福田平八郎(ふくだへいはちろう)は現在の大分市出身で、大分県師範学校や旧制大分中学に学んだ後、京都市立美術工芸学校や京都市立絵画専門学校でも学び、文展、帝展に入選しました。中でも福田平八郎は、1921(大正10)年、《鯉》が帝展特選となり、大正・昭和時代に日本を代表する画家の一人として活躍、1961(昭和36)年、文化勲章を受章し、大分市名誉市民となりました。大分における近代日本画は彼ら4人によって切り拓かれたといえるでしょう。
また、首藤、高倉、牧はそれぞれ福田と縁があることでも知られます。1910(明治43)年、福田に京都への進学を勧めたのが首藤雨郊であり、京都市立美術工芸学校へ紹介状を書いたのが高倉観崖でした。また福田が、京都を基盤に制作を続けた際、郷里大分で福田を支援する会「馬安会」が作られ、その会の主要メンバーの一人が牧皎堂でした。彼らは折に触れて交流を続け、合作なども遺しています。
本展では、生誕130年を迎えた福田平八郎の作品・資料とともに近代日本画界で活躍した大分ゆかりの画家首藤雨郊、高倉観崖、牧皎堂の作品107点・資料10点を前期、後期の2期で紹介し、日本画展開の一端を紹介しました。
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福田平八郎(1892-1974) | 1.福田平八郎作《紅梅》 | 首藤雨郊(1883-1943) | 2.首藤雨郊《村の秋晴れ》(部分) |
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高倉観崖(1884-1957) | 3.高倉観崖《遠山秋雨》(部分) | 牧皎堂(1884-1954) | 4.牧皎堂《楠公父子図》(部分) |
※上図版作品所蔵:1、 2、3、4大分市美術館
会期 |
令和4年9月30日(金曜日)から11月20日(日曜日)まで 会期中、一部作品展示替。 展示期間:前期9月30日(金曜日)~10月30日(日曜日)、後期:11月1日(火曜日)~11月20日(日曜日) |
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開館時間 | 午前10時から午後6時まで(入館は午後5時30分まで) |
休館日 |
令和4年10月11日(火曜日)、17日(月曜日)、24日(月曜日)、31日(月曜日)、11月14日(月曜日) |
観覧料 |
一般1,000円(800円)、高大生700円(500円)中学生以下は無料
〇前売券令和4年9月29日(木曜日)まで販売。 |
会場 |
大分市美術館 企画展示室 |
主催 |
大分市美術館、大分合同新聞社、福田と大分展実行委員会 |
後援 |
OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、J:COM大分ケーブルテレコム |
特別協賛 | ヤクシングループ風之荘 |
観覧者数 | 7,309人 |
展覧会図録を大分市美術館ミュージアムショップで販売しています。また、郵送販売を下記の要領で受け付けています。
(1)記念講演会1 (聴講には当日有効な観覧券または年間パスポートが必要)
日時 10月9日(日曜日)午後1時30分~3時
会場 研修室
講師 田中修二氏(大分大学教育学部教授)
演題 近代日本画と大分
聴講者数 50人
(2)記念講演会2 (聴講には当日有効な観覧券または年間パスポートが必要)
日時 11月13日(日曜日)午後1時30分~3時
会場 研修室
講師 菅 章(当館館長)
演題 福田平八郎 水の表現
聴講者数 50人
【記念講演会(1)(2)の応募方法】
はがきまたはメール(artsinkou【@】city.oita.oita.jp宛)に下記1.~4.の必要事項を記入して申し込み。
メール、はがきは大分市美術館まで送付。
1.応募する記念講演会1(10月9日)または記念講演会2(11月13日)のいずれか1つ(1通のメールやはがきで2講座同時応募は不可)
2.参加者全員の氏名(1通で4人まで)
3.代表者の電話番号、代表者氏名
4.参加者全員の年齢または学年(※小学生以下は保護者同伴)
(3)展示解説(参加無料。但し、当日有効な特別展観覧券が必要。)
日時 会期中毎週水曜日 各日ともに午後2時~2時30分
解説 当館職員
会場 企画展示室
聴講者数 会期中累計88人
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